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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第42回 Harley-Davidson Topper
- おすすめコラム
- 2018.01.06
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、あのハーレーダビットソンが1960年に発売したスクーター「ハーレーダビットソン・Topper(トッパー)」のご紹介です。
■ハーレーダビットソン・トッパー ■エンジン:空冷・2サイクル・単気筒165cm3
■最大出力:9 hp (6.7 kW)
引き続き知られざる海外のバイクをご紹介したいと思います。
今日は、ハーレーのスクーター、「トッパー」です。
ハーレー?あのハーレー?
そうです!ビッグバイクの代表格、ハーレーダビッドソンが
製造していたスクーターがあったのです。
ちょっと驚きですよね。
トッパーは1960年から販売が開始されました。
エンジンは165ccの単気筒2ストで、最高出力は9psを発生。
トランスミッションは「スクーターウェイ・ドライブ」と称したオートで、
イージードライブを実現していました。
変わっているのがエンジンの始動方法で、
通常のスクーターやバイクと異なりキックではなく
イグニッションキーをオンにしたあと「ヒモを引っ張ってかける」
タイプでした。
発電機に見られるようなアレですね。
四角いボディは今見ても斬新で、
日本でトッパーよりずっと後に発売されたスクーターのデザインを
どことなく連想させますよね。
しかも同年代のベスパがオール鉄製ボディだったときに
すでに一部の外板にFRPを採用していました。
シートの下にはちょっとした小物入れがあり、
2ストオイルを測るためのカップも備わっていますが、
カップが給油キャップの裏にくっついているのがアイデア賞です。
残念ながら不人気ゆえに僅か5年で生産が終了し、
現在では“幻のスクーター”的な存在になっています。