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電動自転車で転倒した私が思う、これからの電動バイク事情
- おすすめコラム
- 2025.09.18
【ぴの子のぶぉんぶぉんピノコラム】vol.24。電動自転車での転倒体験から学んだ教訓と、広がる電動バイク事情を安全面と法整備の視点で考察しました。
こんにちは!ぴの子です。普段はバイクに乗る楽しさやツーリングの魅力を中心に発信しているんですが、今日はちょっといつもと違うテーマを。
最近街中でも見かけることが増えてきた「電動バイク」について、私なりの体験や感じたことを書いてみようと思います。
電動バイクと一言で言っても、実はいろんな種類があります。
環境に優しいイメージが強いけれど、実際に乗ってみると「想像以上に面白い!」と感じる部分もあれば、「ちょっと危ないかも…」と思う部分もありました。
ここでは種類ごとの特徴や、私自身のちょっと痛い失敗談、それから法律やルールの話までまとめてみます。
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いろいろある電動バイクの種類
最近は電動化の波が一気に押し寄せていて、街で見かける乗り物のラインナップもどんどん変わってきています。
EVバイク

まずは「EVバイク」。これは一般的なバイク(スクーター)の電動版ですね。
少し前に今年発売されたばかりのホンダの「CUV:e」に試乗させてもらったんですが、これがなかなか衝撃的でした。
アクセルをひねると、ガソリン車みたいにエンジン音が高まるのではなく、スーッと静かに加速していく。しかも思った以上に力強い。

スムーズなのに背中を押されるような加速感があって、「電動ってここまできたんだ!」と素直に感動しました。
電動自転車

おなじみの電動アシスト自転車。通勤や買い物など、生活の足として利用している人が増えていますよね。
漕ぐ力をモーターがサポートしてくれるので坂道もスイスイ。

▲バッテリーもずっしりと重く、パワーがあるのも頷ける。
ただし、この“スイスイ感”が実はクセ者。慣れないとパワーに振り回されることもあります。(詳しくは口述します…)
モペット

見た目は自転車っぽいけれど、道路交通法では原付として扱われることが多いのがモペットです。
ナンバープレートが必要だったり保険加入が義務付けられたりしていて、使うにはちょっと注意が必要なジャンル。
カジュアルに見えるのに意外とハードルが高いのが特徴です。
電動キックボード

ここ数年で一気に広がったのが電動キックボード。シェアリングサービスで駅前に並んでいるのを見たことがある人も多いはず。
免許が不要なタイプもあって、都市部では気軽に使える便利さがあります。
ただしこちらも速度制限や走行場所のルールがあって、思っているより自由には走れません。
こうして並べてみると「電動バイク」と一口に言っても本当に幅広いんですよね。
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電動自転車での転倒事件
ここからは、ちょっと恥ずかしいけれど私自身の体験談を。
昨年、知り合いから電動自転車を譲り受けました。
せっかくだし乗ってみよう!とワクワクして漕ぎ出したんですが…これが予想以上にパワフル。
特に「パワーモード」にしたときは、本当に軽く足を動かすだけでスーッと加速していきます。
最初は「便利だなぁ!」なんて感動していたんですが、すぐにその便利さが裏目に出ました。
普段はバイクに乗り慣れているので、「自転車ぐらい余裕」と思っていたんです。
でもバイクに比べて車体があまりに軽くて、ハンドル操作も不安定に感じる。
ふらっとバランスを崩し、そのまま縁石にガツン。
転倒して腕と足にはしっかり擦り傷、首まで痛めてしまい、しばらく整形外科に通うことに。



▲この転倒から1年経過しましたが、未だに傷痕が残ってます。
このとき初めて「電動自転車の方がバイクより難しいかもしれない…!」と実感しました。
スピード感や車体の軽さが、逆に扱いにくさにつながるんですよね。
一歩間違えれば大事故だったことは確かなので気を引き締めねばと思いました。
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法律と現実のギャップ
電動自転車に乗っていて感じるのは、法律と現実の間にまだまだ大きなズレがあるということです。
例えば、自転車は原則車道走行とされています。
でも実際には、狭い車道で大型トラックが横を走っていくような場所もたくさんあります。
そんなところで「必ず車道」と言われても、正直命がけ。安全のために歩道に逃げたくなる気持ちは自然だと思います。

また、電動キックボードも一部のルールは整備されましたが、利用者が増えるにつれて「どこまで自由に走れるのか」「責任はどうなるのか」といった細かい部分はまだ曖昧です。
これからもっと法整備が進んでいくんだろうなと思いますが、現状ではグレーゾーンが多い印象です。
■ヘルメットの大切さ
ここで触れておきたいのがヘルメット問題。自転車や電動キックボードでは今のところ着用は「努力義務」にとどまっています。
でも、車道を走るなら本気で必要だと思います。
私自身、転倒したときにもし頭を強く打っていたら…と考えるとぞっとします。
ほんの数千円で安全が守れるなら、かぶらない理由はないはず。
努力義務ではなく、もっと当たり前の習慣になってほしいと感じます。
■2026年から始まる青切符制度
そして、これから大きな変化となりそうなのが「青切符制度」です。
2026年4月1日から、自転車の重大な交通違反に対して反則金が科されるようになります。
対象となるのは信号無視、一時不停止、携帯電話のながら運転など。
今まで注意や警告で済んでいたことが、これからはしっかりお金のペナルティにつながるというわけです。
自転車は「誰でも気軽に乗れる乗り物」だからこそ、逆にルール違反が多いという現実もあります。
その改善の一歩になるのかもしれませんね。
■まとめ
電動バイクの世界はどんどん広がっていて、新しい選択肢が次々に登場しています。
環境に優しいというメリットもあるし、日常の移動が楽になる便利さも大きい。
でも一方で、法律やインフラが追いついていない部分があります。
「便利さ」と「危険さ」、どちらもきちんと理解して上手に使うことが大事なんだと思います。
特にこれから電動バイク、キックボード、電動自転車に挑戦しようと思っている人は、ぜひまず安全対策を。
ヘルメットは必ずかぶる、無理な走行はしない。そうやって自分の身を守りながら楽しんでほしいです。
電動バイクはこれからもっと普及していくはず。
だからこそ、乗る側の意識もルールも、一緒に進化していく必要があると思います。
私自身も、次に乗るときはあの転倒の教訓を忘れずに、慎重に楽しみたいなと心から思っています。
以上、ぴの子でした。また次回の記事でお会いしましょう!
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ぴの子
バイクの窓口編集部


