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【遠藤イヅルの名車カタログ】第44回 カワサキ・GPz400
- おすすめコラム
- 2018.01.28
毎週イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の名車は、名車Z400FXからの流れを汲む「カワサキ・GPz400」のご紹介です。タンク上にある液晶の計器モニターが斬新だったことが思い出されます。中古バイクとしても根強い人気です。
■カワサキ・GPz400 ■エンジン:空冷4ストロークDOHC2バルブ直列4気筒399cc
■最高出力:51ps/10,500rpm ■最大トルク:3.5kg-m/8,500rpm
Z400FX→Z400GPと続いた
カワサキの400ccクラス4気筒バイクの後継として
1983年に登場したGPz400は、
GPz250、GPz750とともに「GPZ(z)シリーズ」の最初を飾り、
1984年デビューの名車「GPZ900R/GPZ750R」
に至る流れを作ったバイクとしても記憶される。
以降GPZシリーズのスタイリングを印象づける
フレームマウントのフェアリングは、
1981年のミラノショーで発表された「Z750ターボ」のスタイルを
踏襲したもの。
抑揚あるタンク〜サイドカバーのデザインとともに、
それまでの直線基調のイメージを脱却した。
エンジンはFX、GPと同じく空冷直4・2バルブDOHCだが
GPz400ではショートストローク化として高回転化。
吸排気系も見直しされてGPより3psアップの51psを得た。
リアサスペンションはGPから引き継いだ
モノショック式の「ユニトラックシステム」とし、
油圧式のアンチノーズダイブ(オートバリアブルダンピングシステム)
もフロントサスペンションに組み込まれた。
発売後1年経たずにマイナーチェンジが行われて「GPz400F「となり
最高出力がさらに3psアップの54馬力へ。
その後カウルレスの派生モデル「GPz400F-II」などを生み出しつつ
後釜のGPZ、「GPZ400R」が1985年に登場したのちも
発売が継続された。
なお車名の「GPz(小文字)」は空冷、「GPZ(大文字)」は水冷で区別されるが、
媒体や中古車雑誌・Webなどでは表記のゆれが大きく、
記載は統一されていない。
またGPZ900Rも、初期はGPzだった。
車体表記はいずれも「GPz(小文字)」になっている。