他カテゴリ記事を絞り込んで探す
【遠藤イヅルの珍車カタログ】第45回 スズキ・ラブ
- おすすめコラム
- 2018.03.04
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、80年代の原付スクーター「スズキ・ラブ」のご紹介です。CMタレントは今では考えられないマイケル・ジャクソンってスゴイですよね。しかも、このスズキ・ラブは大ヒットした♪スリラーと同時期だったんです。
■スズキ・ラブ(FA11A) ■エンジン:空冷2スト・クランクケースリードバルブ単気筒49cm3
■最大出力:3.5ps(3.0 kw)/5500rpm ■最大トルク:0.5kg・m(4.9N・m)/4500rpm
久しぶりに国産スクーターのお話に戻りましょう。
1970年代のファミリーバイクブームの流れを引き継いで
ホンダが1980年に送り出したステップスルー型スクーター「タクト」
の登場を皮切りに、各社はさまざまなスクーターを出していきました。
スズキは1981年に「スズキ・ジェンマ」でタクトの追随を開始。
1982年にはジェンマの男性っぽいイメージから一転
軽快な印象が与えられた「ラブ」、
女性向けを意識したデザインやキャラが与えられた「蘭」、
蘭をさらに軽量化したお手軽モデル「薔薇」など
ターゲットに合わせた細かいバリエーション展開を図りました。
現在では失われつつある風潮ですが、
以前は50ccスクーターのCMのイメージキャラクターは
信じられないほどとっても豪華でした。
蘭は、元キャンディーズの伊藤蘭。
ラブは、なんとマイケル・ジャクソン!
ラブの発展後継モデル「ラブスリー」では一世風靡セピアが
担当していました。
一世風靡セピア、男らしくてかっこよかったですよね。ソイヤ!
そういえばラブには限定で「ハナエ・モリスペシャル」もありましたね。
スクーターがメーカーにとってどれだけ大事な市場だったのかを
うかがい知ることができます。