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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第51回 ヤマハ・サリアン(Salient)
- おすすめコラム
- 2018.05.20
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、1982年に発売された女性向けスクーター「ヤマハ・サリアン」のご紹介です。当時のCMキャラクターは宮崎美子さんでしたね。
■ヤマハ・サリアン(型式:CA50ES)■エンジン:空冷2ストローク単気筒49cm³
■最高出力:3.6PS/ 6,000r/min ■最大トルク: 0.54kgf・m/ 4,500r/min
恒例となりつつある当コーナーでの
1980年代国産スクーター黎明期紹介。
今回は、「ヤマハ・サリアン」をお送りいたします。
「足を揃えて乗る」ステップスルー型バイク“スクーター”は
1977年に「ヤマハ・パッソル」が先鞭をつけました。
順調に拡大するスクーター市場には各メーカーがニューモデルを投入。
ヤマハもパッソルの上位版「パッソーラ」(1978年)、
スポーティな印象の「パセッタ」(1981年)、
そして「ベルーガ」(1981年)などを
続々とラインナップに追加しています。
ベルーガは装備も豊富でボディも大きめ、
イメージキャラクターに渡辺貞夫氏を据えるなど、
男性向けの上級スクーターというポジションだったのは
このコーナー第22回でご紹介した通りです。
そのベルーガの女性向けモデルが、「サリアン」で、
1982年に登場しました。
ベルーガの洗練されたフルカバードボディを継承しつつ
扱いやすいように小型化。
パッソーラよりもさらに上位に位置するサリアンのエンジンは
3.6psに強化され、セルスターターが標準装備されるなど
快適装備も充実していました。
また、フロントトランクなどさらに装備を盛り込んだ
「スーパーデラックス」や
木目調のアクセント、メッキホイールなどを奢った限定車
「サリアンスペシャル」なども用意されていました。