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【遠藤イヅルの名車カタログ】第52回 ヤマハ・RZV500R

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  • 2018.05.27

毎週イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の名車は、キングケニーことケニー・ロバーツがライディングしたYZR500を市販車化した「RZV500R」のご紹介です。合計4本のチャンバーからなるリアビューがとても印象的でした。

■ヤマハ・RZV500R ■エンジン:水冷2ストロークV型4気筒499㏄

■最高出力:64ps/8500rpm ■最大トルク:5.7kg・m/7500rpm


1980年代初期〜半ばにかけて沸き起こった

レーサーレプリカブームでは

国内4メーカーから多種多様なモデルが生み出され

その高い性能を競い合っていた。

特に2ストモデルは隆盛し、大いに盛り上がっていた。


ヤマハが1984年に投入したRZV500Rは、

ワークスレーサーで世界GP500ccクラスに参戦していた

1983年モデル「YZR500(OW61)」を

再現したレプリカモデルだ。


1981〜1982年のマシンOW59/OW60が搭載していた

「スクエア4」エンジンをベースにした

OW61の「V4」エンジン(厳密にはV4ではないのだが)、

2スト水冷500ccという大排気量というスペックは

当時のワークスレーサーそのもので話題となった。


性能的には自主規制値の64psだったが、

海外仕様の「RD500LC」では88psを誇った。

また、ダブルクレードル型のアルミフレームは日本仕様だけの特徴で、

「RD500LC」ではスチールフレームとされていた。

これは性能が低かった分、少しでも車体を軽量化したかったためだ。


当時ヤマハは業績が芳しくなく、

大排気量の2ストレーサーレプリカの開発には

開発者本人も「企画が通るだろうか」という不安があったそうだが、

実際に社長にプレゼンしたところ

「こういうバイクをヤマハは今こそ作らないと!」と

OKが出たため、

可能な限りOW61に近づけるべく開発陣が奮戦した、

という逸話が残っている。


しかし、ヤマハ2ストモデル最高峰のフラッグシップとしても

82万円という価格は高かったこと、

500ccという中免では乗れない排気量などから販売は苦戦し、

国内の販売台数は約3700台余りに留まったという。

とはいえ当時の注目はとても熱かった。


RZV500Rは憧れのフラッグシップモデルとして

未だに多くのファンを惹きつけている。

それは「2ストのヤマハ」のプライドを背負い

渾身の力を込められて開発されたモデルだからなのだ。

制作・協力

(イラスト・文)遠藤イヅル

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