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- 2018.08.05
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、またまた「こんなバイクがあったんだ!」って思わず叫んでしまう、オランダのバン・ビーン社製、ロータリーエンジンを積んだOCR1000のご紹介です。

■バン・ビーン OCR1000 ■エンジン:空冷2ローター996cm³
■最高出力:100PS
1960〜70年代に「夢のエンジン」として注目され
4輪メーカー各社で開発が競われたロータリーエンジン。
バイクにも幾つかロータリーエンジンが搭載されたモデルが存在し、
この珍車コーナーでも第6回で「スズキ・RE5」、
続く第7回では「DKW ハーキュレス W2000」をご紹介しています。
その他国産メーカーではヤマハが「RZ201」を、
ホンダは「A16/A24」を、
カワサキが「X99」を登場させましたが、
これらはいずれも試作に終わりました。
今回登場の「バン・ビーン OCR1000」は、
オランダのバン・ビーン社(オランダ語読みはファン・フィーン)が
製造・販売していたロータリーバイクで、
実際に市販が行われました。
空冷2ローターエンジンは996ccから100psを発生し、
300kg近い重量級バイクながら最高速度200km/h以上を達成しました。
しかし、第メーカー各社の技術を持ってしても
開発は苦難の連続だったロータリーエンジンを
小さなメーカーでエンジンの設計、製造はできず、
エンジンはシトロエンとNSUが組んだコモトールから
供給を受けています。
しかしそのコモトールが倒産したことで
事実上OCR1000の生産も終了。
40台に満たない台数が世に送られたに留まりました。
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