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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第59回 ホンダ・ゴリラ(Z50J III)
- おすすめコラム
- 2018.09.23
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、名車モンキーから派生したレジャーバイク「ホンダ・ゴリラ」のご紹介です。モンキーを発売し、その後、”ゴリラ”を命名したメーカーのセンスが素晴らしい!!その後の猿シリーズでは”エイプ”も命名しましたね。
■ホンダ・ゴリラ(Z50J III)■エンジン:空冷4サイクルOHC単気筒49㎤
■最大出力:2.6ps/7,000rpm ■最大トルク:0.3kg-m/5,000rpm
1967年に市販が開始された「モンキー」(Z50M型)は
モデルチェンジや改良を繰り返したのち
1974年にフルモデルチェンジを行いZ50J型になりました。
Z50J型はさらに1978年にマイナーチェンジを受けていますが、
その際に追加された兄弟モデルが「ゴリラ」(Z50JIII)でした。
ゴリラは基本的にはモンキーの設計を踏襲するものの、
クルマで持ち運んで現地で使用するという
レジャーバイクの性格が強かったモンキーに比べて
燃料タンクが倍以上の9ℓに拡大され
ミッションが手動クラッチの4速になるなど
「ツーリングも楽しめる」バイクに仕立てられていました。
その反面モンキーの特徴だった
ハンドルの折りたたみ機構が廃止されています。
大きなタンクが作り出すユーモラスなフォルム、
小さいながらも遠くに行けることから
派生車種ながらもゴリラは市場でウケて、
一時的に生産が行われない時期を挟んで30年近くにわたり
市場に供給されました。
生産終了後9年が経った現在もなお
中古車市場で人気が高いバイクとなっています。
<ホンダ・PRESS INFORMATION>