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超級レーシングコースでレースを楽しむミニバイクの6耐

  • おすすめコラム
  • 2020.10.24

【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】vol.107。今回はミニバイクの6時間耐久レース=ミニろくについて。熱い戦いが繰り広げられました!

FSW内の3コース(レーシング・ショート・カート)を転戦するミニバイクの6時間耐久レース=ミニろく。


開催が危ぶまれていた第4戦レーシングコース戦ですが、新型コロナウィルス感染拡大防止策を講じたうえで、開催されることになりました。


4年前くらいまでは、2スト85ccクラスが一大勢力となっていましたが、以降は水冷4スト150ccおよび125ccの指定車種が主となるスーパーグローバルクラスが増え、2020年の第4戦では最多エントリークラスとなりました。


言うまでもなくレースは速さを競うものですが、ミニろくの場合はレジャー色が強く、BBQもOKのパドックはピクニック気分で盛り上がっています。


参戦するコースによって、マシンスペック的に有利不利はありますが、仲間とワイワイがやがや楽しむというクラブ活動チックなエントリーなら、どのレースに参戦しても満足できると思います。

  • パドック王=グルメ王!?

ミニろくのスタートはルマン式。今シーズンは新型コロナウィルスの感染拡大防止策として、スターティングライダーとマシンを支えるサポートの2名しかグリッドに着けなくなりました。


ミニろくの『裏メイン』と言われるパドックグルメは、ピクニック気分で大賑わい。そもそも屋外ですから、3密も避けやすい。そんな事情から、来シーズンこそパドックグルメGPを開催したいと画策しています。パドック王=グルメ王!

  • 忘れちゃあならないレース本番

序盤から飛ばす85クラスがトップグループを形成、レースを引っ張ります。セカンドグループはスーパーグローバルクラス。以下、125-I&C・50・100・NSF・グローバルによる混戦模様。ミニろくの場合、レース開始から30分間が鬼門。転倒やトラブルが起こりやすい時間帯です。これを乗り切れば、ラスト1時間まではまったりムードで楽しめます。


エントリー最多で注目を集めるスーパーグローバルクラス。CBR150やYZF-R15、GSX-R150等が参戦可能です。他のサーキットでレース実績多いCBR150はやはり強い!しかしノーマルのスペック比較では、新型YZF-R15が上回っているため、今後台頭してくるかもしれません。注目株のGSX-R150はまだまだデータ採り段階かと思われますが、レーシングパーツが急速に普及しているので、来シーズンはCBR勢を上回る活躍を見せてくれるかも。


実はレースのお作法を学んだり、作戦の立て方やマシンのもたせかたも勉強できるグローバルクラス。本戦では3チームエントリーとなりましたが、レース毎に戦闘力が進化するモトレンジャーRTのYBR125に興味津々です。


可愛らしいグラフィックのレーシングトランスポーターでサーキット入りしたホンダ学園ミニバイク部。HRC-GROMで125-Iクラスにエントリーしていました。訊けば入念に作戦を立ててきたとのこと。未来ある若者の台頭に期待大です。

パドックで発見したレーシングパーツ展示。なんと!鈴鹿から来たそうで、GSX-R150&125のサスペンションアップグレードパーツを用意していました。


僕は2013年&2014年にアジアンクラス(現グローバルクラス)で年間チャンピオンを獲っていますが、その後に現役引退を宣言。現在はレースイベントMCの智也さんと一緒に解説者として実況放送を盛り上げています。


パドックで取材していると、どこかで見かけたような人が!ツインリンクもてぎのレースに参戦している(していた?)菅野くんです。僕とは2003年くらいからの友人関係。もしかして走るの?「ええ、走らせてもらうことになりました」エンセリオ!マジかぁ~。あまり本気出さないでね(笑)


転倒やクラッシュ、マシントラブル、ピットレーンの速度違反などはありましたが、ミニろくでは珍しく赤旗中断もなく、6時間の長丁場レースが無事終了。表彰はクラス毎となり、3位まではトロフィー、4位以下はメダルが貰えます。これを機に反省会をするもよし、次戦へのモチベーションを高めるもよしです。

関連リンク

FSWミニろく

http://www.japan-racing.jp/fsw/20/mini6.html

制作・協力

■ライター:KAZU中西

フリーランスのモータージャーナリスト。通称カズ兄さん。イベントMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)などタレント業でも活躍。観察分析力に定評があり、開発に携わったバイク用品やカスタムパーツも多数。一方では、二輪車の事故防止&安全利用の最前線に立つ『Mr.事故ゼロ』とも呼ばれている。愛車はスペシャルメイドのZ2他。趣味はプレジャーボートのクルージング。

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