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第60回 全日本模型ホビーショー バイク模型レポート!
- おすすめコラム
- 2022.10.31
今回は全日本模型ホビーショーで展示された品や、注目の製品をご紹介します!
2022年10月1日(土)、2日(日)に東京ビッグサイトで開催された、第60回 全日本模型ホビーショー。
3年振りに開催された、全日本模型ホビーショーを取材しました。
ショーで展示されたバイク関連のモデルに加え、注目の製品をレポートします!
【目次】
1.多数のブースを設置
2.こだわりポイント
3.今後の注目製品
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多数のブースを設置
取材は一般公開前、9月30日(金)の「業者招待日」に行いました。
会場内に多数のブースが設置され、開場直後から来場者の熱気が高まっていました!
タミヤブースでは今秋以降に発売する多数の新製品を発表、展示。
ブース前面に、バイクのスケールモデルが展示されました。
2022年10月発売。4,620円(税込)。全長=176mm。
写真はキットを組み立て、塗装したもの。
2020年2月に発表されたドゥカティ史上、最高の公道走行可能モデルとして世界限定500台で販売。
スーパースポーツモデルのパニガーレ V4をベースに徹底的に軽量化した車体を詳細に再現。
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こだわりポイント
今回、製品化に関わった説明員の方からお話が聞けましたので、注目ポイントを伺いました。
多数のパーツによって、実車の構造を理解しながら組み立てを楽しめる構成。
モデル化にあたっては実車を取材し、3Dスキャナーなどを使って、詳細な採寸を実施。
過去にはカウルなどを手作業で採寸していたのが、技術の進化で手法が変化しているそうです。
パーツ設計者は、3D CADや3Dプリンターを使用するためのスキルが必須に。
エンジン、スイングアーム、フロントフォーク、サイドカウル、タンクはフレームにビスで固定。
エンジン、サスペンションなど、各ユニットごとに組み立てが可能。
エンジンは排気管の取り回しや後部に装着されたリヤダンパーに注目。スプリングは、金属製を使用。
パーツの組み合わせで表現したシートカウルの「穴」が、こだわりポイントです。
ハンドル周りは、トップブリッジやステアリングダンパーなどを繊細にパーツ化。
メーターディスプレイは「ストリートモード」に加え「レースモード」もスライドマークで用意。
エンジン上部のエアクリーナーボックス、バッテリーも再現。
今回の目玉で、チェーンは左右分割式として中央のローラー部分を立体的に再現しました。
金型作成における工作技術の精度向上で、より詳細な表現が可能になりリアルさを追求。
無塗装の状態だと、塗装前の状態がよく分かりました。
ドリルホール加工のブレーキディスクは、精密な仕上がりで表現。
前作の1/12 ホンダ CBR1000RR-R ファイヤーブレード SPと同様に、ディスクの穴が貫通しています。
壊れやすいアッパーカウルのウイングは、マグネット固定によってトラブルを軽減。
各部のカーボン地は、スライドマークで表現。カウルのレッドの塗り分けもデカールで再現しています。
完成品は、凝縮感のあるプロポーションと、各部のディティールが素晴らしかったです!
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今後の注目製品
精密スケールモデルを、専門スタッフ手作りで仕上げている完成品シリーズ。
幅広いジャンルの各モデルに合わせた、それぞれこだわりの仕上げは模型メーカー、タミヤだからこそ。
1/12 チーム スズキ エクスター GSX-RR '20 No.42 パーツパネル(左奥)
2023年3月以降発売予定。 57,200円(税込)。
塗装済パーツを並べた、ディスプレイパネルの製品。
1/12 チーム スズキ エクスター GSX-RR '20 No.42 (マスターワークコレクション 完成品)
全長178mm。展示スタンド付き。2022年12月3日(土)ごろ発売予定。18,480円(税込)。
42号車アレックス・リンス選手のマシン。
1/12スケールプラスチックモデルを完成品として製品化。
カウルのカラーリング、エンジン、チェーンなどに繊細な塗装仕上げを施しています。
難易度が高いウイングのカーボン地スライドマークも、素晴らしい仕上がり。
36号車ジョアン・ミル選手モデルもあります。
関連製品
1/12 チーム スズキ エクスター GSX-RR '20 (組み立てキット)
モトGPマシンの実車を、取材してモデル化。
「スイーツデコレーション」や「フェイクスイーツ」などと呼ばれる、本物そっくりのお菓子を製作。
手作りホビーを楽しむために役立つ素材や、ツールをラインナップ。
軽量粘土や樹脂粘土に、リアルな焼き色などが表現できる塗料などや、盛り付け用の器を用意。
製品ページから、製作レシピをPDFファイルでダウンロードが可能です。
会場では、ウェアや小物類、ステーショナリーなどのタミヤオリジナルグッズを販売。
食品コーナーでは「タミヤ特別パッケージ」の「安倍川もち」と「やきとり缶詰(HOTEi)」を販売。
カフェイン入りのビターチョコレート「ショカコーラ」(ビター・ミルク)も。
コロナ禍での「巣ごもり需要」で、プラモデルは好調な状況。
最近は、プラモ製作に必要な道具類の売り上げが向上しているそうです。
1/12スケールのバイクシリーズを、完成品とプラモデルでラインナップ。
2023年発売予定の完全新金型商品 1/12スケール ホンダ ドリーム CB750 FOUR (仮)を展示。
発売日/価格は未定。
1/12 完成品バイクシリーズ
ニューモデルが続々登場!
カワサキ Ninja ZX-25R メタリックスパークブラック
カワサキ Ninja ZX-25R メタリックスパークブラック / パールフラットスターダストホワイト
カワサキ Ninja ZX-25R ライムグリーン / エボニー
塗装済み完成品。
2023年4月発売予定。全長 約165mm。各 4,070円(税込)。
ステアリング・リアサスペンション可動。ディスプレイ台座付き。
カワサキ Ninja ZX-25R ライムグリーン / エボニー
タンクやテールカウルはダイキャスト製となり、重量感、質感ともにハイレベル。
塗装済み完成品。
2022年11月発売予定。全長 約180mm。各 3,960円(税込)。
フレーム&タンクはダイキャスト製となり重量感、質感ともにハイレベル。
ステアリング・リアサスペンション可動。ディスプレイ台座付き。
ザ・バイク シリーズ
1/12スケール プラモデル。パッケージ、デカールを新たにして新登場。
1/12 カワサキ KZ750D Z750FX '79 カスタム
2022年11月発売予定。3,300円(税込)。
マフラー、バックステップ、オイルクーラースペシャルパーツでカスタマイズされたZ750FXをモデル化。
1/12 ヤマハ 4HM XJR400S '94 カスタムパーツ付き
2022年11月発売予定。3,330円(税込)。
オーリンズのリアショックを採用した1994年モデルのXJR400Sを1/12スケールでモデル化。
1/12 カワサキ Z2 750RS '73 カスタムパーツ付き
2022年12月発売予定。3,300円(税込)。
ショート管、キャストホイール、YBハンドル等のカスタムパーツ付属。
1/12 カワサキ ZR400C ZEPHYRχ '03 カスタムパーツ付き
2022年12月発売予定。3,300円(税込)。
テールカウルやサイドカバーなどのカスタムパーツが付属。
2022年9月発売中。 3,080円(税込)。
リヤサスペンションに金属製のスプリングを使用。
1/12 カワサキ ZX900A GPz900R Ninja '85
2022年9月発売中。2,860円(税込)。
ライムグリーンの車体色を採用した、1985年モデルの南アフリカ仕様をモデル化。
1/12 ホンダ MC18 NSR250R SP カスタム '89
2022年10月発売予定。4,180円(税込)。
チャンバーやバックステップ、ステアリングダンパー、スタビライザー等のカスタムパーツを再現。
「そろそろお昼ゴハンだな・・」と思っていた時に、目に飛び込んできたのが「SYUTO」のブース。
組み立て式プラスチックモデル 1/1スケールの「餃子プラモ」と「寿司プラモ」をディスプレイ。
「寿司プラモ Ver.鮪」(1貫) 全高 : 約30mm。
1,430円(税込)。
説明員の方から「シャリは好きなカタチに作れますよ」と言われ「??」。
なんと、米粒はひとつひとつが「パーツ」になっていて、接着剤で固定するとのこと。
米粒パーツは364粒。
この製品を企画、製作、販売まで実行するとは・・スゴイです(笑)。
「一番人気は?」と聞いたら、返事はこちらでした!
「寿司プラモ Ver.いくら」(1貫)全高 : 約35mm。
1,540円(税込)。
米粒に加え、「いくら」も、ひとつひとつをパーツ化(64粒。大12、中24、小28粒)。
いくらの粒は「気泡入り」で本物そっくりに再現。
食品サンプル会社の「株式会社いわさき」の海苔シートを封入。
いずれの商品も販売期間などの詳細は、メーカーサイトをご確認ください。
次回は、Part2をレポートします!
(取材協力)
日本プラモデル工業協同組合
(写真・文)
森井智之