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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第60回 プフ・マキシ(Puch Maxi)
- おすすめコラム
- 2018.10.07
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、オーストリアのバイクメーカープフのモペットである「プフ・マキシ」(Puch Maxi)のご紹介です。
■プフ・マキシ(Puch Maxi)■エンジン:空冷2ストローク単気筒49㎤
■最大出力:約2ps ■最高速度:48km/h
プフ。聞きなれないメーカーですが、
先代メルセデス・ベンツのGクラスや
初代フィアット・パンダの4WDシステムを開発した
オーストリアのメーカーで、
軍用車ファンには
「ピンツガウアー」の製造でも知られています。
そのプフが1970年代〜90年代に作っていたモペットが
「マキシ」です。
空冷2スト、49.9ccエンジンを搭載していたことを共通項に
1〜3psの最高出力違いの設定、
遠心クラッチを持つ1速/2速トランスミッション、
シートのサイズ、リアサスペンションの有無、
カラーリング違いなどを組み合わせ
「マキシスポーツ」「ニューポート」など
幾つものモデルにバリエーションを展開。
人気を博したことと長い発売期間によって
今なお欧州各国で見ることができます。
なお最高速度は各国によって設定が異なっていて、
本国オーストリアでは40km / h、
ドイツでは25km / h、そしてスイスでは30km / hだったそうです。
イラストはリアサスペンションを備えた「マキシS」です。
なおプフはモペットの他にも1950年代〜70年代に
「250GS」と呼ばれるスポーツバイクを発売していました。
<画像出典>Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Puch_Maxi