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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第61回 ヤマハ・ポップギャル(1982年)
- おすすめコラム
- 2018.10.21
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、インパクトある車名になっている「ヤマハ・ポップギャル」のご紹介です。マイナーネタですが、1991年に公開された映画「波の数だけ抱きしめて」で、女優の松下由樹さんがこのバイクで疾走(当時はノーヘル合法)していたことを思い出します。
■ヤマハ・ポップギャル ■エンジン:空冷2サイクル単気筒49㎤
■最大出力:3.0ps/6,000rpm ■最大トルク:0.42kg-m/4,000rpm
残念ながら新車の原付が売れない時代になっていること、
ご存知ですか。
軽自動車と電動自転車に市場が分断されてしまったことも
その理由の一つとされています。
かつてはこのクラスで熾烈な競争を繰り広げていた
ホンダとヤマハが協業で兄弟車の原付を作るニュースには
本当にびっくりしましたよね。
ホンダ・タクトはヤマハ・ジョグへ。
ヤマハ・ビーノはホンダ・ジョルノとして発売されているのです。
特に1970年代から1980年代にかけての原付は、
各メーカーともに大量の車種を擁していました。
このコーナーでは重点的にそんな原付を紹介してきましたが、
いくつ登場させてもまだまだ残っているのですからスゴイ。
今日の「ヤマハ・ポップギャル」も
そんな原付全盛時のいちモデルです。
名前からして80年代を感じさせる通り、登場は1982年。
女性向けなのにアメリカンチョッパースタイルという
「なんで?」(笑)というバイクでした。
でも2連メーター風のメーターパネルの右側の「フタ」を開くと
なんとその裏が鏡になっているあたりに
女性用バイクらしさがよく表れていましたっけ。
今やそんなアイデア勝負の企画や、
猛烈に多い車種構成などは遠い過去の話になってしまいましたね。
■この車両は【今週のレア車】vol.53でもご紹介しています。
https://www.moto-auc.com/report/else/vol53
■メーカーのページ ヤマハ展示コレクション
<画像出典>ヤマハ発動機
(イラスト・文)遠藤イヅル