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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第62回 ラベルダ・1000RGS
- おすすめコラム
- 2018.11.04
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、今は現存しないイタリアの古きバイクメーカー【ラベルダ】の中から、3気筒エンジンを搭載した1000RGSのご紹介です。
■ラベルダ・1000RGS ■エンジン:空冷並列三気筒DOHC981cc
■最大出力:83ps/7800rpm
イタリアにはバイクメーカーが多く、
ドゥカティ、モトグッツィ、アプリリア、
MVアグスタ、べスパなどが有名です。
でもその一方で、現在は名を残していないメーカーもあります。
その一つが、ラベルダ。
1949年創業の歴史あるメーカーでした。
当初は75ccモデルでスタート。
1960年代末には750ccバイク「ラベルダ750」の発売を開始します。
エンジンはパラツイン(直列2気筒)でした。
そして1972年にはシリンダーを追加して直3の1000ccとした
「ラベルダ1000」を登場させます。
ラベルダ1000はホイールのキャスト化など細かな改良を繰り返し、
1982年に「1000RGS」に発展。
1000RGSは流麗なカウルを持っていたことが特徴で、
タンクやサイドカバーもそれに合わせたデザインにされました。
エンジンは空冷DOHC直3で、最高出力は83.3psでした。
日本でも販売がされており、手元にある1988年の資料では
ラベルダは1000RGSの他に
「1000エクスクルーシブ」「1000SFC」「1000イオタ」「1000コルサ」
というバリエーションを持ち、
性格や装備、エンジンチューンによって作り分けられていました。
参考までに価格は1000RGSで129万円。
輸入元は名門・村山モータースでした。