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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第65回 ヤマハ・RZ201(1972)
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- 2018.12.16
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、ヤマハが作ったロータリーエンジン搭載のバイク「ヤマハ・RZ201」のご紹介です。車名RZは初めてヤマハがRZを命名したバイク。シルエットはRZと言うより正統派SRの雰囲気ですね。しかし市販化することが出来なかった理由とは・・。
■ヤマハ・RZ201 ■エンジン:水冷横置き2ローター660cc
■最大出力:68ps/6500rpm ■最大トルク:7.8kgm/4000rpm
「夢のエンジン」として1960年代から1970年代にかけて
様々なメーカーで開発が行われたロータリーエンジン。
クルマではマツダが実用化に成功したことは
ご存知のことかと思います。
でも実は、バイクメーカーも果敢に
ロータリーエンジンにチャレンジしていました。
このコーナーでもこれまで
お送りしましたが、
それ以外にホンダ、ヤマハ、カワサキも
ロータリーバイクを試作していました。
「試作していた」としたのは、
結果的に市販までこぎつけられなかったからです。
今回取り上げた「ヤマハ・RZ201」は
1972年の東京モーターショーに参考出品されたものの、
時は折しもオイルショックを迎える直前。
その影響で市販化が見送られたと言われています。
エンジンはヤンマーとの共同で開発された
330cc×2ローターの660ccで、
吸気はペリフェラルポートとサイドポートを併用。
最高出力は68psとアナウンスされていました。
残るホンダとカワサキのロータリーバイクのうちホンダは、
スズキ、ヤマハ、カワサキとはまた違う方向性だったのですが、
それはまた別の機会に!
<画像出典>Yamaha community