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【遠藤イヅルの名車カタログ】 第66回 ヤマハ・RD250(1979)
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- 2018.12.23
毎週イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の名車は、ヤマハ2ストスポーツの中心となったRD250のご紹介です。いやー、このバイクも名車ですねー。
■ヤマハ・RD250(最終型) ■エンジン:2サイクル並列2気筒247cc
■最大出力:30ps/8,000rpm ■最大トルク:2.9㎏-m/7,000rpm
1970年代のヤマハのバイクラインナップでは、
スポーツモデルは「AX」「DX」「RX」などが存在していたが、
1973年以降は50cc、90cc、125cc、250cc、350ccモデルを含め
すべて「RD」というシリーズ名に統一された。
2ストバイクメーカーであるヤマハ渾身のモデル
DX250とRX350もそれを機に名称を変更、
「RD250/RD350」となった。
しかしその頃にはすでにクォータークラスも
4ストバイクの進出が進んでおり、
パワーは出ていたもののピーキーで
乗りやすいとは言えなかった2ストの欠点を補うべく
出力特性変更や6速ミッション採用なども施された。
その後もRD250/350は
「2ストのヤマハ」という意地とプライドにかけて
常に改良が施され、
2ストが淘汰されていく時代を生き残った。
今回イラストにしたのは1979年モデルの最終型で、
直線的だったタンクはサイドカバーと連続した
モダンなデザインに変更。
キャストホイール採用で一気に新しいバイクのイメージを得て
モデル末期ながらヒット作となった。
残り少ない2ストスポーツ、
クォーターきっての快速バイクとしての存在感を保つべく
点火方式をCDIに、ポート形状にも変更を加え、
変速比も変えられているなど
エンジンやミッションにも進化のあとが見られる。
そして1980年、後継モデルで
今や伝説の名車となった「RZ250/350」へと、
その系譜をつなげていくことになるのである。