他カテゴリ記事を絞り込んで探す
【遠藤イヅルの珍車カタログ】第67回 ガレリ・ヴェロモスキート
- おすすめコラム
- 2019.01.20
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、1919年に設立されたイタリアのバイクメーカー「ガレリ」の中から、1946年に発売されたモペット「ヴェロモスキート 」のご紹介です。車名をモスキート(蚊)にするとは、凄い感覚ですね。
■ガレリ・ヴェロモスキート(1946年)
■エンジン:空冷2スト単気筒エンジン38.5cc
バイクの黎明期には、自転車に後付けのエンジンを取り付けて
簡易的なバイクにしたモデルも数多く存在しました。
その後ペダルが付いたバイクは最初からエンジンを搭載したバイクとなり、
現在もなお「モペッド」として、いくつかの国で生産が続いています。
なお日本では外付けエンジンの自転車は普及せず、
また早々にホンダ・スーパーカブなどペダルの無いモデルに移行したため
モペッド自体も現在に至るまで隆盛していません。
ガレリは1919年に創業したイタリアのバイクメーカーで、
戦後は疲弊した経済や社会情勢に合わせ小型バイク&モペッドに特化。
1946年から発売した38ccの自転車用外付けエンジン
「モスキート(蚊)」は200万台以上が発売されています。
モスキートは空冷2スト単気筒エンジン38.5ccで、
デロルトキャブレターによって0.8psを発生。
取り付けた自転車を最高時速30km/hほどで走らせました。
一方で小排気量のバイクも数多く販売しており、
中にはそのモスキートの名を持つバイクも存在しました。
今回取り上げた「ヴェロモスキート」は、
「ヴェロ=自転車」の名の通り
見た目もかなり自転車ライクなモペッドです。
手元の資料では、
日本でも一時期成川商店によって日本に輸入されており、
価格は15.5万円だったようです。
なおガレリは電動スクーターメーカーとなって現存しています。
<画像出典> the parking motorcycle