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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第69回 Armstrong(アームストロング) MT500
- おすすめコラム
- 2019.02.17
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は、イギリスの軍用オートバイであるアームストロング・MT500のご紹介です。 軍用に徹した機能美あふれるルックスがイイですね。最終的にはハーレーが吸収したブランドのようです。
■アームストロング MT500 ■エンジン:空冷単気筒OHC481㏄
アームストロング MT500を作っていたメーカーは、
正しくはアームストロングCCM社と言います。
海外のバイクメーカーに詳しい方なら、
CCMってあのオフロードバイクの!?と思うでしょう。
はい、正解です!
そのCCM(Clews Competition Motorcycles)は
1981年頃にイギリスの軍需産業会社アームストロングが
株式の約半数を取得したことから、軍用オートバイの製造を
担当することになりました。
その頃ちょうど倒産したイタリアのバイクメーカーSWM社の
エンデューロバイクを生産する権利を得たアームストロングCCM社は、
これをベースに軍用バイクの開発に乗り出します。
それが、MT500でした。
1984年頃からイギリス軍に納入が始まったMT500は
オーストリアのロータックス製481cc空冷単気筒OHCエンジンを搭載。
車体前後に砲弾を入れるパニアケースを別途装着できるなど
機能一点張りの雰囲気は大いに魅力的です。
その後MT500の製造は1987年頃からハーレーダビッドソンに移り、
ハーレーはMT500を継続して作る他に
348ccエンジンを積んだ「MT350」も登場させています。
いずれも、1998年頃まで製造されたようです。<画像出典>Bring a Trailer