【遠藤イヅルの珍車カタログ】第71 回 ホンダ・スカッシュ（AB11）

■ホンダ・スカッシュ　 ■エンジン：空冷2サイクル単気筒49cm³

■最大出力：3.0ps/6,000rpm　■最大トルク：0.43kg-m/4,500rpm

百花繚乱の様相を呈していた1980年代の原付スクーターの中でも

一風変わっていたのが、今回ご紹介する「ホンダ・スカッシュ」です。

どこが変わっていたかと言いますと、

それは「小ささ」。

全長はタクトより20cm短い約1.3mで、ホイールも８インチ。

同時期に発売された「モトコンポ」には及びませんが、

コンパクトさでは群を抜いていました。

小さな50ccバイクといえば

ホンダの「モンキー」「ゴルラ」などが思い浮かびますが、

スカッシュはまさにそんなイメージですね。

機構的には空冷2スト、ピストンリードバルブ単気筒エンジンに

無段変速を組み合わせた定石のメカニズムで、

モトコンポの2.5psに対して３psのパワーが与えられていました。

気軽に乗れる「アシ」としてのスカッシュの

「僕らのスニーカー」というキャッチコピーは秀逸。

ちなみに、CMキャラクターは若き日のタモリでした。

■画像出典：Middle Edge（ミドルエッジ）

■メーカーのページ：Hondaプレスインフォメーション