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【遠藤イヅルの名車カタログ】 第71回 ホンダ・CB750F(RC04)
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- 2019.03.17
毎週イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の名車は、ホンダ・CB750Fのご紹介です。とにかく誰もが認める名車中の名車であることはご周知の通り。当時からカワサキのZ系は”やんちゃな感じ”でしたが、CB750は正統派のイメージでカッコ良かったですね。コムスターホイルと流麗なカラーリングにも憧れていました。
■ホンダ・CB750FB ■エンジン:空冷4サイクルDOHC4気筒16バルブ748㎠
■最大出力:70ps/9000rpm ■最大トルク:6.0kg-m/8000rpm
名車中の名車の一つと言っても過言でないのが、
1979年に登場して大ヒットを記録したホンダのナナハン、
「CB750F」だ。
しかしホンダは1978年に「CB750K」というバイクを
送り出したばかりだった。
CB750Kは、1969年に登場以来改良を繰り返して発売が続いていた
「ドリームCB750four」の後継モデルとして
一新されたダブルクレードルフレーム、DOHC4バルブエンジンなど
ホンダのフラッグシップにふさわしいフルモデルチェンジが
行われていた。
CB750FはCB750Kの半年遅れで市場に提供されたが、
フレームや基本構造はCB750Kのもので、
これに「ノルマンディー上陸作戦」と銘打った
ホンダの欧州戦略に合わせた“欧州向けデザイン”の
「CB900F」と共通のタンクやボディカウルを組み合わせていた。
そのCB900Fは、1970年代後半にヨーロッパ耐久選手権に投入されて
圧倒的な強さを見せた「RCB1000」のイメージを反映すべく
軽量化と走行性能の向上が行われ、
「スーパースポーツ」にふさわしいバイクに仕上がっており、
欧州市場で高い評価と人気を得ていた。
CB750FはCB900Fをベースに国内上限の750ccを積んだモデルで、
搭載されたエンジンの最高出力は
CB750Kより3psアップの68psとされた。
CB900F譲りの走りは大きな評判になり、
漫画「バリバリ伝説」で主人公・巨摩 郡の愛車として
活躍したことを覚えている人も多いだろう。
北米でもAMAスーパーバイク選手権での活躍から話題となり、
日米欧全てのエリアで人気を獲得することになった。
一方のCB750KはCB750Fと併売が続いたのち
CB750Fと同じく1984年に生産を終了している。
イラストは、赤いボディカラーが印象的な
1981年に登場の改良型“CB750FB”で、
巨摩 郡はこれにセパレートハンドルや
ヨシムラの集合管、ナポレオンAZミラーなどを装着していた。
■メーカーのページ:ホンダ・プレスインフォメーション