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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第74回 スズキ・GS400E(2代目)
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- 2019.05.12
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、「スズキ・GS400E」のご紹介です。あの名車GS400ではなくて、2代目となった不人気?珍車の悲しい世襲モデルです。
■スズキ・GS400E(GK54A) ■エンジン:空冷4サイクルDOHC 2バルブ2気筒399cm³
■最大出力:39ps/9.500rpm ■最大トルク:3.2kg・m/8.000rpm
1976年に登場したスズキ・GS400といえば、
マンガ「湘南爆走族」の江口洋介が乗っていたことも思い出される、
スズキが生んだ名車の一つです。
デビュー2年後にはマイナーチェンジを行って
「GS400−II」「GS400E」に進化。
1979年、80年にも小変更を行って、GSX400Eに後を譲りました。
それからぐっと時が経った1989年、
スズキは「GS400E」を復活させました。
先代とは400マルチという共通点以外はデザインも大幅に異なり、
海外抜けの「GS500E」を排気量ダウンして日本に投入したバイクでした。
ダブルクレードルフレームが目立ちますが
おとなしい外観で大きな特徴もなく、
パワーも39psと控えめだったこともあって、残念ながら不人気車に。
先代のGS400/GS400Eのビッグネームを継いでしまったばっかりに
不人気車という不名誉とのギャップが大きいモデルとなってしまいました。
しかしベースになったGS500E自体は海外ではロングセラー。
それはつまり2代目GS400Eの素性の良さの証明でもあります。
もし中古で見つけたら、注目してみてはいかがでしょうか。
ひょっとしたら良い買い物かもしれません。
<画像出典>Moto-Fan-R