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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第79回 ホンダ・マグナ50
- おすすめコラム
- 2019.07.28
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、マグナシリーズの末弟「ホンダ・マグナ50」のご紹介です。車名に含まれる排気量数は「ごじゅう」ではなく、あえて「マグナフィフティ」と読ませる独特なネーミングとなっています。
■ホンダ・マグナ50 ■エンジン:空冷4ストローク単気筒49㏄
■最大出力:3.9ps/8,000rpm ■最大トルク:0.38kg-m/6,000rpm
ホンダが1986年に発売した本格的な50ccアメリカンバイク、
「ジャズ」。https://www.moto-auc.com/report/column/10-jazz-1986
それまでの50ccアメリカンは
見られないほど本格的なチョッパースタイルを持ち、
エンジンはホンダらしく単気筒のカブ用の4スト・SOHC50ccで
経済性や耐久性も抜群。
手軽にカスタムを楽しめるバイクとしても人気を博し、
1997年まで発売されたロングセラーとなりました。
ジャズの生産末期となる1995年、
ホンダはもう一つの50ccアメリカンを発売しました。
それが、「マグナ50(フィフティ)」です。
ジャズと異なりカスタムクルーザースタイルのマグナ50の特徴は、
ホンダのクォーターアメリカン・クルーザー「Vツインマグナ」を
そのままスケールダウンしたような姿をしていることでした。
本格的な作り込みはジャズ以上。
全長は2m近くもあり、50ccとは思えない迫力を醸し出していました。
年齢問わず人気を博したマグナ50も息の長いモデルとなり、
2007年まで販売が続きました。
マグナ50の発売終了以降、50ccアメリカンは発売されていませんが、
原付バイクの販売不振が伝えられる今こそ、
こんな遊び心があるバイクがもっと増えたらいいですよね。