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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第80回 スズキ・ジェンマクエスト
- おすすめコラム
- 2019.08.11
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、「ジェンマ」のモデルチェンジを受け1986年に発売された「スズキ・ジェンマクエスト」のご紹介です。
■スズキ・ジェンマクエスト ■エンジン:空冷2ストローク単気筒49㏄
■最大出力:6.5ps/6,500rpm ■最大トルク:0.72kg-m/6,000rpm
足元をフラットにしたスクーターは
ヤマハ「パッソル」(1977年)、ホンダ「タクト」(1980年)によって
一気に市民権を獲得しました。
1981年、スズキもそれを追いかけるように「ジェンマ」の発売を開始。
ジェンマシリーズは50、80、125ccと3種類の排気量を用意、
パッソルやタクトのような簡便なスタイルではなく
ベスパPX系のような、モダンで大型の車体を採用しました。
ファミリーバイクというイメージが強かった原付に
上質な雰囲気を盛り込んだことからヒット作となりました。
そして1987年、ジェンマはフルモデルチェンジを行い、
「ジェンマクエスト」に進化。
この際80ccモデルが90ccに発展しました。
イタリアンな雰囲気だったジェンマに比べて
全体的に一般的な日本製スクーターのイメージになりましたが、
ボディ後半のデザインには、ジェンマのデザインテイストを残しています。
50ccモデルではクラストップの6.5psエンジンを搭載。
走りの性能も向上したほか、アンチノーズダイブ機構も装着されるなど
アップデートも行われていました。
しかしそんなジェンマクエストも生産を終了。
2008年には独特の存在感を誇ったジェンマが250ccで復活しましたが、
ジェンマ〜ジェンマクエストとの関連性は一切ありませんでした。