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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第81回 BFG 1300
- おすすめコラム
- 2019.08.25
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、フランスのバイクメーカーBFGが唯一開発した「BFG 1300」のご紹介です。
■BFG 1300 ■エンジン:空冷フラット4気筒
クルマのエンジンをバイクに流用することは間々あります。
今回ご紹介する「BFG 1300」もその一台です。
BFGとは聞きなれないメーカーですが、
それもそのはず、1980年代のわずかな期間だけ存在した
フランスのバイクメーカーだからです。
ちなみにBFGという社名は、創設者3名の苗字、
ボカルド、ファヴァリオ、グランジュから取られていました。
1982年に創立されたBFGが唯一開発したのは
「1300」というバイクのみ。
エンジンはシトロエンの小型車、「GSA」の1.3ℓ空冷フラット4を搭載。
ノーマルで65psだったエンジンは70psへとわずかながらのチューンが
行われていました。
エンジンだけでなく、ルノー・サンクのメーターパネルを
流用しているのも特徴でした。
しかし1983年には早くも生産に暗雲が立ち込めたため、
MBK(旧モトベカン)に工場設備が引き継がれました。
その後、MBKでは150台ほどが作られたそうですが、
1986年になってMBK自体がヤマハに買収されたため
このバイクも1988年までに生産を終了。短い生涯を終えることになりました。
総生産台数は450台ほどと言われています。