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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第84回 スズキ・ハイ
- おすすめコラム
- 2019.10.06
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、元祖スズキ原付スポーツスクーター「スズキ・ハイ」のご紹介です。
■スズキ・ハイ ■エンジン:空冷2ストローク単気筒49㏄
■最大出力:6.5ps/6,500rpm ■最大トルク:0.72kg-m/6,000rpm
1980年代に入り、各社から発売される
原付ファミリーバイクやスクーターの種類は、かなりの数になっていました。
スズキもその例に漏れず、ジェンマ、薔薇、モードGT、カーナ、ラブ、
シュート、ユーディミニなど数知れず、
心持ち原付を紹介する場所になりつつある
この「珍車」コーナーで一番多く取り上げてきたと思うのですが、
まだまだ、あるのです(笑)。
しかも、代表格がたくさん控えています。
今回取り上げたラブは、まさにそれ。
ハイパワーなスポーツスクーターの先駆けとも言えるハイは、
50kgを切る車重に6.5psのハイパワーによる
高性能を誇りました。
さらにハイを語るには、
豊富なカラーリングのことにも触れないといけません。
黒×ピンク、黒×黄色、白×ピンクという
今では考えられないようなポップな組み合わせのほか、
特別カラーとして
黒×赤×金のウォルター・ウルフ、
パステルブルーを基調にしたコナ・ウインズ、
白い車体に赤と青のストライプを配し、
ホイールをピンクに塗った「パーソンズ」も設定。
1980年代感全開でした。
しかも年式が進むと、このポップさが一気に消えて
ベースカラーが白と黒のモノトーンカラーに(極端だ!)。
当初のイメージキャラクターだった明石家さんま氏も
姿を消してしまいました。
アンチノーズダイブ付きフロントサスが奢られ、スポーティさをさらに押し出した「ハイR」の存在も忘れられません。