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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第85回 ヤマハ・エクセル
- おすすめコラム
- 2019.10.20
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、1986年に登場した高級スクーター「ヤマハ・エクセル」のご紹介です。
■ヤマハ・エクセル ■エンジン:空冷2ストローク単気筒49㏄
■最大出力:5.8ps/7,000rpm ■最大トルク:0.61kg-m/7,000rpm
女性向け、小型、スポーティ、高級志向など、
1980年代以降のスクーターはまさに百花繚乱の時代を迎えました。
第84回ではスズキの原付の種類は膨大だった、と書きましたが、
ヤマハも同じように原付ファミリーバイクおよびスクーターは
かなりの数がカタログに載っていたのでした。
今回の「エクセル」は、その中でも高級スクーターとして
1986年に登場。
「ジョグ」の上位モデルという位置付けで、
空冷2スト単気筒エンジンのパワーはジョグの4.5psに比べて
5.8psまでアップ。
エンジンの防振対策や
フロントサスにトレーリングアクスル式ボトムリンクを採用するなど
快適性にも配慮がされていました。
CMのイメージキャラクターは、あの平忠彦氏。
ツナギ姿の平氏がレース用ヘルメットを上に投げると、
そのヘルメットが街乗り用のジェットヘルに変身。
白を基調にした1980年代感いっぱいな服を着て、
海外の街を颯爽と走る、というCMでした。
その時入るナレーションは「男のしなやかな足」。
大人の男性も乗れるスクーターということが強調されていました。