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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第92回 スズキ・ミニクロ50/75
- おすすめコラム
- 2020.02.10
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の珍車は、小さなモトクロス用オフロードバイク「スズキ・ミニクロ」のご紹介です。
■スズキ・ミニクロ ■エンジン:空冷2ストローク単気筒
■最大出力:5ps/8,500rpm ■最大トルク:0.45kg-m/7,500rpm
「今では考えられないほど原付(50cc)の種類が多かった」
というのは、このコーナーの裏テーマ(笑)になっています。
今回お送りする「スズキ・ミニクロ」は、
ミニ=小さい+モトクロスのクロから車名を取っている通り、
小さなモトクロス用オフロードバイクでした。
デビューは1975(昭和50)年。
スズキにはすでに1971(昭和46)年登場の「ハスラー50」という
本格的な50ccオフロードバイクがありましたが、
ヤマハのミニオフロードバイク「GT50」をライバルとして
スズキもミニモトクロッサーを発売したというわけです。
開発のベースは
モトクロス入門用で公道走行ができなかった「TM75」で、
これに保安部品をつけて市販化したのが「ミニクロ75(CM75)」、
さらにミニクロ50(CM50)はミニクロ75の原付版でした。
ミニクロ50のパワーは5psでハスラー比マイナス1psでしたが、
GT50ではオプションだった5速ミッションを駆使していました。
冒頭の話に戻ると、
あの頃のスズキの50ccのオフロード系モデルには、
「ミニクロ」「ハスラー」の他に
1978年からは「ミニタン」というミニスクランブラーまで
追加されていました。
ほんとうに現在では考えられないですよね。面白い時代でした。