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【遠藤イヅルの名車カタログ】第94回 カワサキ・KL250R

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  • 2020.03.01

毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の名車は、日本初の250ccクラス4ストトレール車「カワサキ・KL250R」のご紹介です。

■カワサキ・KL250R ■エンジン:‎4ストローク単気筒

■最高出力:28ps/9,000rpm ■最大トルク:2.3kgf/7,500rpm


カワサキはオンロードバイクだけでなく、

古くからフローダーやトレールバイクをラインナップしており、

1998年には、オフロード向けバイク「KLX250」にオンロード用タイヤを

履かせた「Dトラッカー」を生み出し、

「モタード」というジャンルを普及させるなど

エポックを作ったバイクも数多い。


このKLX250の元祖は、1977年に登場した

日本初の250ccクラス4ストトレール車「KL250」だった。

KL250RはエンジンをDOHCヘッドを載せただけでなく

最高出力は21psから28psにアップ。

国産オフロードバイク初となった水冷化も併せて行われた。

KL250の後期に装備されていたバランサーは、KL250Rでは

さらに2軸バランサーに進化。振動も大幅に減少していた。


足回りも増強され、

リアサスは2本ショックから

アルミ製角形断面のスイングアームと

ボトムリンク式のユニトラックサスに変更されており、

KL250で定評のあった悪路走破性に磨きをかけていたが、

ツーリングにも適したバイクでもあった。


モデル途中から名称を「KLR250」に、

カラーグラフィックの意匠変えを幾度か行った以外、

1990年代前半まで、モデルチェンジなく生産が継続した

ベストセラーモデルとなった。


後継バイクは、車体を軽量化して

30psの新開発高出力エンジンを積んで性能をアップ、

高性能オフロードバイク「KLX250SR」である。


なお、KLR250は海兵隊や空軍など

アメリカ軍の一部で使用されていたほか、

自衛隊では偵察用バイクとして、

2001年からKLX250を採用している。

制作・協力

(イラスト・文)遠藤イヅル

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