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【遠藤イヅルの名車カタログ】第96回 ホンダ・XLR バハ(BAJA)
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- 2020.03.29
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の名車は、本格的なランドスポーツバイクとして好評の「ホンダ・XLR バハ(BAJA)」のご紹介です。
■ホンダ・XLR バハ ■エンジン:空冷単気筒4ストローク
■最大出力:28ps/8,500rpm ■最大トルク : 2.5kg-m/7,500rpm
1970年代前半、
日本国内で販売していたホンダのオフロードバイクは
「SL」というシリーズ名を持っていたが、
海外向けモデルでは1972年から
例えば「SL250S」=「XL250」のように、「XL」を名乗りはじめた。
日本向けが「XL」となったのは、1975年の「XL125/250」からで、
それぞれSL125S/250Sのフルモデルチェンジ車でもあった。
そして1978年に「XL125S/250S」に発展。
くちばしのようなフロントフェンダー、
フロント23インチ(XL250S)という大きなホイールが特徴だった。
続いて1982年にはXL250Sをフルモデルチェンジした「XL250R」が登場。
リアサスペンションはプロリンク化され、エンジンも新設計に。1983年になってさらにモデルチェンジを実施し、「XLX250R」となった。
そして1985年、XLX250Rのモデルチェンジの際は
名前を新たに「XLR250R」に変更。
定評ある単気筒4バルブSOHC4ストエンジンには
XLX250Rから引き継いだRFVC
(Radial Four Valve Combustion Chamber=放射状4バルブ方式燃焼室)
を持ち、XLR250Rではさらに2psアップの28psを得ていた。
1988年にXLR250Rの派生モデルとして追加された「XLR バハ」は、
パイプガードで守られた大型2眼ヘッドライト、オイルクーラー、
ハンドルプロテクター、後輪ディスクブレーキ、
テールバッグなどを標準で備えたモデルで、
バハ(BAJA)の名前は、メキシコで開催されるエンデューロレース
「バハ1000」に由来していた。
ベースになったXLR250Rは、1989年にバハに準じた改良を行っており、
形式的にも機構的にも派生車種に吸収されるケースとなった。
なお、XLR250R、XLRバハともに、
1995年に「XR250R」「XR250バハ」にモデルチェンジを行い、
名称が消滅している。