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【遠藤イヅルの名車カタログ】第98回 ヤマハ・SRX250
- おすすめコラム
- 2020.04.26
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の名車は、ファッションとしてのバイクを楽しむためのモデルとしての登場した「ヤマハ・SRX250」のご紹介です。
■ヤマハ・SRX250 ■エンジン:空冷単気筒4ストローク
■最大出力:28ps/9,000rpm ■最大トルク : 2.4kg-m/7,500rpm
ヤマハを代表する単気筒バイク・SR。
現在でも販売が続くロングセラー「SR400」のほかにも
かつてはSR400の500cc版「SR500」、
アメリカンスタイルの「SR125」「SR250」が存在した。
一方、クラシカルなSRと違いスポーツ性をアップさせ
モダンなデザインを与えたSRXシリーズも用意された。
そのスタートは1984年に登場した「SRX250」で、
オフロードバイク「XT250T」の空冷4スト250cc4気筒DOHCを用いて
開発されたロードスポーツモデルだった。
エンジンはそのまま流用されず、
低速と高速で使い分けるツインキャブ「YDIS」を装備。
当時のクラス最高となる32psを叩き出していた。
なお、1983年に発売されたライバル「ホンダCBX250RS」は30psだった。
さらに、車重がクラス最軽量の121kgしかなかったことも手伝い、
軽快な運動性能を獲得していた。
SRX250には、同時にバリエーションにハーフカウルを備えた「SRX250F」と
限定車「SRX250F YSP」がラインナップされていた。
今回、イラスト化したのは、そのSRX250F YSPである。
イタリアンカラーが特徴だった。
その後SRX250はいったんカタログから消えるが、
1990年になってモデルチェンジを伴って復活。
SRX-4/6(400/600)に近づけたデザインで、一気に品質感を高めた。
この際、最高出力は28psにドロップしてしまったが、
スロットルレスポンスの向上などの改善が行われていた。
このほかSR系には、Vツインを積んだ「SRV250」や
その派生バイク「ルネッサ」も存在したが、
こちらは追ってご紹介したいと思う。