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ホンダ CB1000F 報道試乗会 Part 2
- おすすめコラム
- 2025.12.01
ホンダCB1000F報道試乗会の詳細レポートの続編です。開発者インタビューを詳報。
ホンダ CB1000F 報道試乗会が、2025年10月に静岡県御殿場市で開催。
話題の大型ロードスポーツモデルをじっくり取材しましたので、レポートします。
取材は、車両撮影、プレゼンテーション、開発者個別取材、試乗の順で行いました。
ホンダ CB1000F 報道試乗会 Part 1
https://www.moto-auc.com/report/column/cb1000f-part-1
CB1000Fは、Hondaを代表するプロダクトブランド「CB」のフラッグシップとして登場。
開発のねらいは「Best Balance Roadster 大型モーターサイクルらしさと扱いやすさ 新世代"F"」
幅広いシーンで操る楽しさや高揚感、所有するよろこびを現代に具現化したモデル。
CB1000F SEは、CB1000Fをベースにヘッドライトカウル、専用シートなどで外観と装備を充実したモデル。
CB1000Fは、2025年11月14日発売。CB1000F SEは、2026年1月16日発売。
ホンダ CB1000F
https://www.honda.co.jp/CB1000F/
\取り扱い8000台以上、49,800円~/
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エンジンは感覚重視!
今回は、開発者インタビューです。
開発スタッフの皆さんが来ていましたので、実車を使って「こだわり」ポイントを教えてもらいました。
CB1000Fに跨るのは、本田技研工業株式会社
原本貴之氏(開発責任者)(左)
村上弘明氏(開発責任者代行)
エンジンは、感覚重視でセッティング。
新設計した、専用のカムシャフトとエアファンネルがハイライト。
CB1000 HORNETと比べて、低中回転寄りの方向で仕上げ。
「ドンつき感」を感じさせない特性によりリカバリー性が高まり、乗りやすくなったそうです。
左右2気筒ごとに異なるバルブタイミングが、鼓動感のあるサウンドを実現。
これは性能を重視する方向とは、逆のアプローチ。
位相バルブタイミングが燃焼の「ズレ」をおこし、下で「ドロドロ、ゴロゴロ」の吸気音が楽しめます。
ライディングモードの「スタンダード」は「タメのあるフィール」。
キャブレター車のCB1300やCB1100を参考にしたそうです。
「スポーツ」では、CBR由来のエンジンを活かした「弾けるフィール」に。
ヘッドライトで目指したのは「明るさ」を感じる配光。
配光はかなり気を使ったそうで、上下左右の方向にまんべんなく光が当たるようにしたそうです。
残念ながら今回の試乗は昼間だったので、夜間走行で確認したいです。
スマートキーは、Honda大型FUNモデルの中では珍しい装備。
これは「CB1000Fを普段使いしてもらいたい」との想いからだそうです。
実際、試乗では休憩や撮影などで何度かバイクを離れましたが、やっぱり便利です。
テールランプのLED発光部は、下のラインをカーブ状にして夜間でも後方からひと目でわかるように。
ランプ内部のシボを工夫して、LEDが左右いっぱいまで発光しているように見せています。
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専用シートレールの振動対策!
アイドリングはスムーズだと単調になりがちなので、周波数で際立たせました。
その一方で専用設計のシートレールは「振動対策」を極めたつくり。なんと、34回も設計を変更。
「おしりがムズムズ」しないように「高さ、幅」を変えて形状を決定。
シートレール後方には、CB1000 HORNETにはない「プレート」も入っています。
テールのラインは、下周りを軽く見せるデザイン。
専用設計のブレーキホースは、膨張率の異なる2種のホースを使用して「じわっと利く」フィーリングに。
これは、試乗が楽しみです。
フューエルタンクの前方下側は、溶接部の上が「驚くほど薄い」仕上がり。
ここは、フレーム形状に合わせつつもデザインを成り立たせるための「苦労ポイント」。
それでもキワまで、ガソリンは入るそうです。
フューエルキャップの高さを下げるため、CB1000 HORNETではタンク下にあったECUをシート下に移動。
燃料タンク形状に合わせて、エアクリーナーボックスも変更して上面をスムージング。
テスト領域では、ハンドリングをニュートラルにして走りを軽く感じるように工夫。
クラッチレバーは軽い操作、クイックシフターの操作は柔らかくしてギアが「サクサク入る」ように。
トラディショナルなスタイルと調和するボリュームのマフラーは「太さを抑える」ために、3室構造を採用。
これにより、直径が5mmダウン。こだわっています。
ハンドルパイプも専用設計。CB1000 HORNETよりグリップが手前に引かれ、高さが上がっています。
CB1000 HORNETの形状は、ハイスピードコーナリング時におけるライダーの姿勢に対応したもの。
ストリートファイタースタイルとの走行シーンの違いを反映。
フレームパイプとその下を通るケーブルは、ラインを直線でそろえました。
ケーブルは新たに開発したクリップで固定。美しいです。
ちなみにCB1000 HORNETはカウルがあるため、そこまでこだわっていません。
ハンドル周りもスッキリ見えるように、極力そろえて束ねました。
純正アクセサリーのコンフォートシート。
カタログではウレタンの厚みを増したので、シート高が約33mmアップとなっています。
実際は沈み込みが大きいので、約10mmアップ程度なのだそうです。
STDシートもソフトなタッチと感じましたが、それ以上だと聞くと試してみたくなります。
装着車はキズをつけられない撮影用だったので、残念ながら確認出来ませんでした。
このシート、パッセンジャー側にもワディング加工が入っていて差別化がなされています。
個人的には、このカバーいる?と思っていましたので外した場合を聞いてみました。
答えは「内部が見えてしまう。」とのことでした。
ニーグリップで使えることや、サイドカバーとのラインの繋がりも考慮しているそうです。
SNSで話題になっていた、エンジンとマフラーのあいだにある空間についても聞いてみました。
これはパイプ長を増して、常用域の4,000rpm付近のトルクの谷をなくすための結果。
ここをつめると、低中速域に影響がでるのだそうです。
手前の黒い筒はオイルフィルターで、前方から見るとマフラーにはまったく干渉なし。
その内側の銀の筒は、水冷式のオイルクーラー。
熱の影響を避けるためマフラーを離した?との問いには「まったく関係ない」とのことでした。
興味深い内容の連続で盛り上がり、持ち時間はあっという間に終了でした。
それぞれを実車を見た時に確認してみると、楽しさがひろがると思います。
次回は、試乗インプレッションをレポートします。
\4時間4,800円~/
(取材協力)
株式会社ホンダモーターサイクルジャパン
(写真・文)
森井智之


