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ホンダ 新型 CL250 試乗会! Part1 技術解説編

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  • 2023.08.18

「Honda CL250 報道試乗会」のレポート Part1 技術解説編です!

神奈川県川崎市で行われた「Honda CL250 報道試乗会」に参加しました。

この日は、製品説明、開発者インタビュー、試乗が行われました。

 

今回は、技術解説をレポートします!

 

  • ラフ&スタイリッシュなデザイン

新型 CL250 は、単気筒250ccエンジン搭載のスクランブラースタイル 軽二輪スポーツモデル。

 

日本初のスクランブラーモデル「ドリームCL72(1982)」は、250cc空冷2気筒エンジンを搭載。

セミダブルクレードルフレームに、前後19インチのブロックパターンタイヤの組み合わせ。

専用のアップマフラーを装備して、アップライトなライディングポジションを採用。

オフロード走行を主眼にしながら、オンロードも考慮した汎用性の高いモデルとして注目を集めました。

 

CL シリーズは、1970年に50ccから450ccまでラインアップを拡充して、その後に一旦休止。

1997年にエントリーモデルの「CL50」、1998年に「CL400」を発売して、幅広い年代に支持されました。

 

新型「CL シリーズ」開発のねらいは「 Express Yourself あなた自身を表現しよう」。

若者世代に寄り添い、気軽に幅広く使えて、楽しみを拡張できるモーターサイクルとして開発。

 

スタイリングのねらいは「シンプル / タフ / 素材感」「力強い足まわりと軽快なプロポーション」。

シンプルな佇まいに、前後に張り出したタイヤとアップマフラーで力強く活発な性格であることを表現。

 

排気量は250ccと500ccを用意して、選択の幅を拡げています。

 

エンジンやフレーム、足まわりを全て黒系で統一してタフなイメージ。

若年層を中心に幅広いユーザーが楽しめて、体格やライディングスキルを問うことのない使い勝手を考慮。

 

CL シリーズは「レブル シリーズ(250、500)」とエンジン、メインフレームを共有。

各部に専用の装備を採用して、スクランブラーの持つ「走破性」と「軽快感」を実現。

 

カラーリングは、CL250が3色。

アクティブでカジュアルな印象のビビッドカラーの「キャンディエナジーオレンジ」

アウトドアプロダクトやファッションにも通じるアースカラーの「パールカデットグレー」

シックでモダンな印象の「パールヒマラヤズホワイト」

 

CL500は2色。

アースカラーの「マッドアーマードグリーンメタリック」

ビビッドカラーの「グリントウェーブブルーメタリック」

 

CL500は、CL250とフレーム / 足まわりを共用。

 

  • 車両詳細

丸型ヘッドライトは、175mmの小径サイズに4つの直射式LEDを配置。

 

ライダーが握りやすい角度にこだわったハンドル形状。

小型反転液晶メーターには、ギアポジションインジケーターや燃費などを表示。

 

シンプルなスイッチ類。

グリップは操作性の良さを追求したラバー素材を選定。

 

純正アクセサリーでスポーツ・グリップヒーターを用意。

 

上体が起きたアップライトなライディングポジション。

左右38°のハンドル切れ角により、狭い場所での取り回し性に配慮。

 

フューエルタンクはスリムな形状ながら、12Lの容量を確保。

タンクパッド、フロントフォークブーツを標準装備。

新設計の専用シートレールは、メインフレームとの接合で補強プレートがないシンプルな構成に。

 

細身の専用シートレールに自由度が高く段差を抑えたシート。

シート高は790mm。フラットタイプのシート形状で足つき性に配慮。

シート前側にワディング加工を施してワイルドなイメージを強調。後端に”HONDA”ロゴを配置。

フレームを覆うシート前部の側面加工は、スタンディングポジションでのフィット感に配慮。

 

CL250は、水冷4ストローク DOHC 4バルブ単気筒 249ccエンジン搭載。

カムシャフトは、CRF250Lのものを採用して低中回転域の力強さを獲得。

専用の吸気ダクトで吸気経路の長さを確保して、幅広いシーンでのスロットル操作に対応。

ドリブンスプロケット丁数は、レブル250の36Tから37Tに増やして全域での駆動力を向上。

 

6速トランスミッション。

クラッチレバーの操作荷重軽減とシフトダウン時のショックを緩和するアシスト&スリッパークラッチ。

 

足元の居住性を向上させるワイドタイプのフットペグは、制振ラバーにより不快な振動を軽減。

 

CL500は、水冷4ストローク DOHC 4バルブ直列2気筒 471ccエンジン搭載。

ドリブンスプロケット丁数は、レブル500の40Tから41Tに増やして全域での駆動力を向上。

CL500も、6速トランスミッションとアシスト&スリッパークラッチ採用。

 

2つの排気口をもつマフラーは、250、500共通。

テールパイプを小径化して高音成分を強調し、クリアなパルス感を表現。

マフラープロテクターは、質感の高いヘアライン仕上げ。

 

薄型楕円形状のLED式テールランプ。

急制動をいち早く後続車に伝えるエマージェンシーストップシグナル標準装備。

 

足まわりは新構成で、高速道路などでの巡行性能とフラットダートでの走破性を両立。

フロントサスペンションは、正立式テレスコピック。

 

走破性向上のためにフロントタイヤは19インチ、リアタイヤは17インチを採用。

前後ともキャストホイールに、溝の深いセミブロックパターンのラジアルタイヤ。

 

フロントブレーキは、直径310mmシングルフローティングディスクに2ポッドキャリパー。

2チャンネルABSを標準装備して、制動時の安心感を向上。

 

リアサスペンションは、シンプルな2本のショックアブソーバーで、5段階のプリロード調整機構式。

リアブレーキは、直径240mmシングルディスクに1ポッドキャリパー。

 

485mmのホイールベースにより、最適なサイズ感と扱いやすさを実現。

最低地上高は路面のギャップを考慮して、CL250は165mm、CL500は155mmを確保。

 

ホンダ CL250

ホンダ CL500

 

次回は、開発者インタビューをレポートします!

制作・協力

(取材協力)

本田技研工業株式会社

株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

 

(写真・文)

森井智之

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