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ホンダ 新型 CL250 試乗会! Part3 試乗インプレッション編

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  • 2023.08.23

「Honda CL250 報道試乗会」のレポートPart3 試乗インプレッション編です!

神奈川県川崎市で行われた「Honda CL250 報道試乗会」に参加しました。

この日は、製品説明、開発者インタビュー、試乗が行われました。

 

新型 CL250 は、単気筒250ccエンジン搭載のスクランブラースタイル 軽二輪スポーツモデル。

若者世代に寄り添い、気軽に幅広く使えて、楽しみを拡張できるモーターサイクルとして開発。

 

スタイリングのねらいは「シンプル / タフ / 素材感」「力強い足まわりと軽快なプロポーション」。

シンプルな佇まいに、前後に張り出したタイヤとアップマフラーで力強く活発な性格であることを表現。

 

今回は、試乗インプレッションをレポートします!

 

技術解説編

開発者インタビュー編

 

  • 走りの自由を広げる乗りやすさ

CL250は、2022年11月のメディア向け撮影会の時は押し歩きが出来ました。

車両重量は172kgと軽量なので、取り回しは良好な印象。

この時の車両はプロトタイプだったので、残念ながら跨ることは出来ませんでした。

 

今年3月の東京モーターサイクルショーの展示車は、跨ることが可能でした。

250cc単気筒エンジンのスリムな車体は、気軽な乗り出しが出来そうで試乗の期待が高まりました。

 

今回のメディア向け試乗会で、ようやく走行機会に恵まれました。

ライディングポジションは上体が起きたアップライトなライディングポジション。

ステップの位置もよく、足の曲がりもゆったりなので、リラックスして跨がれます。

 

足つきは両足とも地面にベッタリで、安心感が高いです(身長176cm)。

ブラックアウトのシルエットに、アイコンであるシルバーのヒートプロテクターが目立ちます。

 

車両撮影時にぐうぜん通りがかったバイク女子に跨っていただきました!

身長は163cmとのことですが、両足がついて余裕の表情です。

 

高さ790mmのシート高が効いています。

シートは「自由度が高く段差を抑えた」形状で、ソフトな感触でした。

長距離走行では、硬めの純正アクセサリー「フラットシート」の座り心地が気になります。

 

ハンドル周りはシンプルな操作系で、事前のレクチャーは必要なし。

スッと手を伸ばした先にグリップがあって、リラックスして握れます。

 

この単気筒エンジンは、2011年にCBR250Rで初採用以来、CRF250L、レブル250などで経験済み。

これまでの撮影でエンジンの始動は出来ませんでしたし、開発者インタビューは試乗前でした。

割り当てられた試乗時間が来て、今回初めてエンジンを始動すると「驚き」が待っていました!

 

馴染みのあるエンジンなので、普通にスタータースイッチを押してエンジンを始動。

すると「排気音が今までのと、ぜんぜん違う!」と感じました。

 

製品説明書に記載の「高音成分を強調し、クリアなパルス感を表現」を実感。

開発陣が言っていた「裏切らない音」の意味がわかりました!

音を聞いてから改めてマフラーを眺めると「なんか、カワイイ」です(笑)。

 

  • 試乗スタート!

試乗は、神奈川県川崎市の施設を拠点とした湾岸エリアの周辺道路。

走り出すと今度は「とまどい」が・・。

「このエンジン、こんなに低速トルクあったっけ??」

 

DOHCエンジンのカムシャフトは、CRF250Lと同一の低中速寄りのもの。

(レブル250は、CB250R系の高回転型を採用)。

ドリブンスプロケットは、レブル250の36Tから37Tに変更して駆動力を高めています。

 

それにしても自分が最後にレブル250に乗ったのは発売直後のことなので、かなりのブランクが・・。

「最近のレブルは、どうなんだろ?」と思いながら、敷地を出て一般道での走行を開始しました。

 

けっきょく、この記事のために後日、最新のレブル250をお借りして確認をしました。

現行型も、自分の知っているレブル250のフィールと同じ、と感じました。

 

開発スタッフおすすめの「低いギアでトコトコ」走ると、パルス感を強調したサウンドが耳に届きます。

この感じ、ちょっとGB350みたいなフィールです。「250で、よくこれが出せたなあ」と感心しました。

これなら街乗りの速度域でも、サウンドを充分楽しめると思います。

 

シンプルで見やすい、反転液晶の丸型デジタルメーター。

メーターにはエンジンの回転計はないので、速度に合わせてポンポンと変速すると快適でした。

メーター左に「ギアポジションインジケーター」を装備しているのが便利です。

 

街中ではニュートラルで軽快なハンドリングにより、爽快な乗り味を楽しめました。

正立テレスコピックのフロントフォークは硬すぎず、柔らかすぎずの絶妙なセッティング。

ストローク量を150mmとって余裕があり、路面ギャップのコンタクトも分かりやすかったです。

 

リアサスペンションのストロークを活かした、ゆったりした乗り心地も美点のひとつ。

145mmのアクスルトラベルで、路面の段差もそれほど気になりません。

5段階のプリロード調整機構で、2人乗車時や荷物積載時の荷重にも対応しています。

 

アシスト&スリッパークラッチは、軽いクラッチレバー操作で疲労を軽減。

シフトダウン時のショックの軽減がギクシャク感を弱めて、安心感が高かったです。

見た目のカジュアルな印象よりも、長時間の移動に対応が可能なポテンシャルを感じました。

 

短時間ながら首都高速にも乗り入れてみました。ここでも、エンジンのパルス感が心地よかったです。

湾岸線を80km/hで走行すると、なんともいい感じの排気音がハッキリと耳に届きます。

アップマフラーの利点が、ここまでとは想像していなかったのでビックリしました!

 

一般道でも高速でも、前後ブレーキは操作感がよい感じでした。

2チャンネルABSの作動機会はありませんでしたが、安心感が高かったです。

 

フロント19インチ、リア17インチのタイヤが生む乗り味もいい感じです。

溝の深いパターンのラジアルタイヤは、オンロードでの軽快感と快適性がバランスされて好印象でした。

 

CL250の試乗を終えて感じたのが、さまざまな「熟成」です。

主要コンポーネントを共有するレブル250とのフィールの違いが、これほどとは予想外でした。

時間をかけて施した「差別化」が、いい方向で見事に具現化していると感じました。

 

スクランブラースタイルの使い勝手が街乗りはもちろん、ツーリングでも活躍すると思います。

多様な年代の人に加えレブル250のオーナーにも、ちょっと体感していただきたいと思います!

 

ホンダ CL250

ホンダ CL500

 

次回は、純正アクセサリー、カスタマイズパーツをレポートします!

制作・協力

(取材協力)

本田技研工業株式会社

株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

 

(写真・文)

森井智之

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