他カテゴリ記事を絞り込んで探す

ホンダ ICON e: 発表会 レポート

  • おすすめコラム
  • 2026.03.02

衝撃価格で登場したホンダの原付一種EV「ICON e:」。 手軽さと実用性を備え、日常の足としてEVを一気に身近にする新モデル。

2026年2月19日(木)に発表された、ホンダ ICON e:(アイコン イー)。
原付一種の電動二輪パーソナルコミューターです。発売日は、3月23日(月)。
全国1,073店の「Honda 二輪EV取扱店」で販売。

都内で行われた発売会に参加しましたので、レポートします。

 

  • 22万円で登場した、ホンダの新原付EV「ICON e:」

説明会は、2名が登壇(右から)
三ツ川誠氏(本田技研工業株式会社 ICON e: 開発責任者)
鶴田隆時氏(株式会社ホンダモーターサイクルジャパン ICON e: 営業領域責任者)


Honda ICON e:
開発のねらいは「より簡単に」「より経済的に」。
簡単操作の親しみやすさと、便利なAC100V電源による充電。
EVの体験を全国に広げるための「ちょうどいい性能」と「ちょうどいい価格」。

スタイリングコンセプトは「アドバンス&コンパクト」。
EVらしい先進のデザイン。プレミアム感のある2トーンカラーを採用。
パールスノーフレークホワイト、キャンディラスターレッド、ポセイドンブラックメタリックの3色を用意。


ICON e: 最大の特徴は「価格」。
メーカー希望小売価格 220,000円(税込)。
車両本体、着脱式バッテリー、充電器を含めた価格です。
かなりインパクトのある、価格設定となりました。
ただし、国や自治体などの補助金は対象外となります。

 

  • 既存EVとの違いから読み解く、価格差の仕組み

これまで投入された、パーソナルEVの2台。
EM1 e:(右)メーカー希望小売価格 320,100円(税込)。2023年8月発売。
原付一種の電動二輪パーソナルコミューター。国や自治体などの補助金対象。

CUV e: メーカー希望小売価格 528,000円(税込)。2025年6月発売。
原付二種の電動二輪パーソナルコミューター。国や自治体などの補助金対象。

ともに動力用電源に交換式バッテリーのホンダ モバイルパワーパック e: (MPP)を使用。
専用充電器を付属。MPPは、都市部でのバッテリーシェアリングサービス使用も想定。
EVは航続距離や価格などに難色があるものの、まったく新しい別の乗り物として認知。

 

同じ原付一種のICON e: とEM1 e: の価格差は、約10万円。
既存の原付ユーザーに対して、EVと距離を置いていた層に価格でアピール。

ICON e: は、EM1 e: のフレーム、足まわり、灯火器などのプラットフォームを共有。
一番の大きな違いはバッテリーですが、バッテリーはほぼ同等の価格と説明。
どこでこれほどの価格差が生まれるのか、質問が集中しました。

EM1 e:のMPPは、使い勝手を重視して「交換式」にこだわった構造が車両価格に影響。
ICON e: は、システム起動用の12Vバッテリーを廃止して48Vバッテリーのみにするなど簡略化を徹底。
同時に48V系のシステムは、量産効果の高い部品を導入してコストを圧縮。
 

フロア下に、動力用電源の着脱式48Vリチウムイオンバッテリー搭載。
一充電走行距離81kmを実現(30km/h定地走行テスト値)。
発売済みのインドネシアでは満充電で40~50kmほど走行、との報告あり。
バッテリーの重心が下がっても、乗り味の変化は分からないそうです。

「車載充電」は、充電器のプラグを車体の充電口に差すだけ。
バッテリー残量ゼロから満充電までは、約8時間。残量25%から75%までは、約3.5時間。
(バッテリーの状態、充電時の環境、車両、整備など諸条件により異なります)
 

「バッテリー単体充電」は、取り出したバッテリーに充電器をつないで行う方式。
選べる2つの方式で、シーンに合わせた充電が可能。
バッテリー重量は11.4kg。バッテリーは部品として購入が可能。価格は11万円。
 

ラゲッジボックスは、大容量の26L。
ヘルメットが余裕で入って、まだスペースがあります(形状、大きさによって入らない場合あり)。
 

扱いやすい特性のインホイールモーターは、新設計。
静かでクリーン、振動の少ない快適な乗り心地を提供。
モーターの出力を抑え、省エネ走行に寄与するECONモード搭載。
 

LEDを採用したヘッドライトはEM1 e:と共通。デザイン性にこだわり、スマートな印象。
エッジが効いたカウルの造形は、投入マーケットの意見を聞いた結果とのこと。
海外向けでヘッドライトの上に固定穴があるのはナンバー用とのことで、フロントバスケットの用意なし。
カゴは荷物が盗難される可能性が高いので、日本以外で要望はないそうです。

 

  • 日常使いを徹底追求した、充電・操作系・足まわり

テールランプもLED。
ボディ各部にある「スリット」は、デザイン性のみで機能なしとのこと。
 

反転液晶表示のフルデジタルメーター。
バッテリー残量や時計などのさまざまな情報を見やすく表示。
シンプルな操作系。右にSTD / ECONの切り替えスイッチ。


防犯性を考慮した、安心感の高いシャッター付きキーシリンダー。
右側にバッテリーカバー、シートのロック解除スイッチ。
手荷物などを掛けられる、コンビニフックの積載重量は1.5kgまで。
 

ワンタッチで開閉できるフタつき収納は、内側に500mLペットボトルが入る深めのサイズ。
スマートフォンなどの充電に便利な、USB Type-Aソケットを装備。
 

フロント12インチ、リア10インチのホイール。
フロントにディスクブレーキを装備。
左のレバー(後輪ブレーキ)をにぎると前輪にもほどよく制動力を配分する、コンビブレーキ搭載。


コンパクトで「乗りやすくて停めやすい、普段にちょうどいいサイズ感」。
ベテランライダーにも、エントリーライダーにも「EV体験」を提案するバイクとして投入。

 

純正アクセサリー装着車。
35L トップボックス ワン・キー・システムタイプ
リアキャリア、トップボックス取付ベース、ワン・キー・インナーロックシリンダー。
 

この日は、MPP使用のEVも展示。
ビジネス、パーソナルのジャンルを揃えたラインアップで、用途に合わせた選択が可能。


新基準原付のDio 110 Lite。
新基準原付、パーソナルEVなど多様な移動手段の提供。

 

ICON e: 春の乗り換えキャンペーン(2026年3月23日~6月30日)
排気量を問わず、二輪車からICON e: へ乗り換えると「充電器収納バッグ」をプレゼント。

 

ICON e: は、充電インフラが整っていない地方での使用を想定したバッテリーを選択。
ガソリンスタンドの減少や地方の交通インフラ縮小など、社会状況の変化に対応。
幅広いユーザーにフィットする使い勝手で、日常の移動手段としてEVが当たり前に。
EVが、より身近な存在になったモデルです。ぜひ、実車で確認してみてください。

https://www.honda.co.jp/ICONe/

 

制作・協力

(取材協力)
本田技研工業株式会社
株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

(写真・文)
森井智之

 

 

オークネット提供サービス一覧
消費者向けサービス
事業者向けサービス
© 2016- AUCNET INC.