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【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】第11回 千軍万馬のキャンプツーリング術

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  • 2018.10.06

【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】第11回 今回のテーマは「キャンプ」!ライダーにとってバイクとキャンプは切り離せないもの。特にオフロードバイクが好きな方はキャンプツーリングも好きなのでは?ではKAZU中西さんはどんなキャンプツーリングを普段しているのか。今回はそんな記事になっております。

  • これがKAZU中西のキャンプスタイルだ

オシャレ感はほとんどない僕たちのスタイル

1990年頃の僕は、オフロードバイクの世界にどっぷり浸かっていました。ロードレーサーの夢に挫折したということもありますが、大自然の中をのんびりトコトコ分け入っていくアドベンチャー感に面白さを覚えていたのだと思います。


初めのうちは日帰りツーリング、徐々にキャンプツーリングへと遊び方が移行していきました。もうキャンプというより野営とか野宿という感じで、良い空気と水のある所を求めて、南アルプス周辺を走り回っていたと思います。


過酷な環境のキャンプで経験を積んだせいか、ロードスポーツバイクで行けるキャンプの楽しみ方も徐々に分かってきました。90年代中期からは、翌朝の景色にこだわったキャンプを楽しむようになり、2008年より僕の趣旨に賛同してくれる仲間たちとキャンプミーティングを実施しています。

僕のキャンプ仲間

 バイクの種類を問わず、ライディングスキルやキャンプスキルを問わず。ただし、夜間に騒がない、違法行為や爆音走行禁止という趣旨のキャンプで、男女関係なく幅広い年齢層の仲間で開放感溢れるひとときを満喫しています。



僕たちのキャンプに火は欠かせない

古代人の時代から、人間の生活に火は欠かせないと言われています。火は暖を取れるだけでなく、夜は明かりにもなり調理にも必要です。


火おこしの作業は、上手く行く時もあれば全然ダメな時もあり、それでも皆で協力して何とか火おこしをしよう!という共同作業も愉快なひとときだったりします。

ただし、焚火OKのキャンプ場は意外に少なく、直火NGの場所がほとんど。昔ながらのキャンプファイヤーを許可してくれるキャンプ場なんて、ほとんどないのではないか?と思います。


よく、自分勝手な判断で直火してしまうキャンパーもいると聞きますが、その行為は結果的に焚火好きキャンパーの締め出しにつながります。直火が使えない場所にはそれなりの理由あり。火の取り扱いには、十分に注意していただきたく思います。

焚火は欠かせない

 僕たちは焚火台を活用しています。調理用の火力としては物足りない場合もありますが、明り取りや暖を取る役割としては十二分。火おこしの上手な仲間がいると、あっという間に焚火が完成します。


直火OKの場所は少ない

 僕たちは火のあるキャンプにこだわっているため、直火OKキャンプファイヤーOKのキャンプ場があれば、喜んで行ってしまいます。直火はともかく、キャンプファイヤーOKの場所は貴重。マナー良く利用して大切に残していきたいと思います。


後片付けまで考えた食事のメニュー

キャンプの醍醐味と言えば、仲間とわいわい賑わいながらの食事です。

今時は便利な世の中というか、それこそ色んな食事をキャンプ場でも楽しめます。問題は後片付け。

炊事場や洗い場、ごみ処理場がしっかりとしているキャンプ場であれば特に悩まないですが、野営に近いキャンプ場ほど、後片付けを考慮したメニューが大切です。


また、せっかく大自然を楽しみに行っているのに、現代的なごみを多量に出すのは本末転倒。食器や調理器具は洗って再使用できるものを用意し、少量のパッケージも可能な限り少量に抑える工夫が必要だと思います。


王道は焼肉

キャンプ食の王道は、やはり焼肉だと思います。できるだけ脂身の少ない牛肉を選べば、捨てるごみを減らすことができます。その手の牛肉は高額だったりしますが、適度な脂身が美味しさにもつながっているため、奮発して持っていきます。


これからの時期は鍋かな

秋から冬にかけてのキャンプは、冷え込みが厳しい分だけ、飲食の楽しみが増します。僕たちの定番はおでん鍋。焚火で煮込むのに丁度良く、長い時間楽しめます。

  • キャンプツーリングの必需品

僕のこだわり携行品

キャンプで役立つ便利グッズは、星の数ほどあると言えます。しかし、荷物を増やせばその分だけパッキングが大きくなり、何のためのキャンプなのか?という本意を失いかねません。


僕はキャンプに便利グッズは極力持っていかず、可能な限りシンプルなキャンプスタイルを実践しています。


必需品

BGMとしてはもちろん、気象状況の変化を逐一チェックするためにも、小型ラジオは必須だと思います。これはかつて、能登半島にてキャンプした際、台風の接近に気づくのが遅れ、大変な目に遭った経験から。


小型火力発電所

便利さは不要という僕のキャンプスタイルですが、携帯電話が欠かせない現代人としては、それらを充電できるものも必須だと言えます。僕は落ち葉や小枝を原料とする小型の火力発電所を持っていきます。発電という役割の他、湯沸かし程度の熱源やランタンとしても活用できるので、意外に重宝しています。


大荷物

 僕一人でキャンプするならば、テント・シュラフ・寝床のマット・食器・光源・ラジオ・小型発電所だけをパッキングすればよいのですが、火を囲んで仲間とキャンプを楽しむためには、焚火台や椅子も持っていかねばならず、最小限にとどめたつもりでもかなりの大荷物になります。積み方はケースバイケース。ちなみに食料は、荷物を下ろしてから現地調達に出かけるとか、設備の整ったキャンプ場では宅配で別送したりと工夫しています。移動時の運動性能を損なわない積載術がポイントです。

  • オススメのキャンプ場もご紹介。オートバイ乗り入れが可能かも重要

いつもお世話になっております

僕たちがよく利用しているのは、裾野にある大野路ファミリーキャンプ場です。初めて利用したのは20数年前。


芝生のテントサイトにオートバイ乗り入れOK、敷板を使えば焚火台もOK、富士山ビューも楽しめるというのが、よく利用している理由です。


大野路

とにかく広い!100台程度のオートバイグループなら、1サイトでも余るほど。キャンプサイトの他、露天風呂や食事処、パターゴルフ、アスレチック、宿泊施設などもあり、キャンプ以外でも楽しめる施設だと思います。


翌朝の富士山ビュー

 大野路ファミリーキャンプ場の良さは、翌朝の富士山ビューにもあります。こればかりは天気次第ですが、スカッと晴れた朝の富士山は、まさに日本一の山と思える雄大さ。月明かりで浮かび上がる夜の富士山も、なかなかの眺めです。


神がかり的な日もある

 数年前のキャンプにて拝めた景色。映画「スターウォーズ」のワンシーンに登場する惑星のような景色です。これぞ大自然の神秘!


じっくりと酌み交わせるから仲間感も増す

夜のお楽しみは、酌み交わしの時間帯。焚火を囲んで誰からともなく、とつとつと語り出す。


そこからいろんな意見が出たり、解決策が見つかったり、時には主張をぶつけ合うなど、本音で語り合あえる面白さがあります。


これは人工的な光源ではなく、火を囲んでいるからこそ。焚火台を運搬するのは正直言って大変ですが、このひと時を楽しむために今後も続けていきたいと思います。


夜は語らいの時間

 たわいもない日常の出来事から、仲間だからこそ相談できる難しい話など、火を囲んでいるからこその本音トークで賑わえます。また、夜間ゆえにバカ騒ぎはせず、つぶやくように語れるのも僕にとっては良いです。

関連リンク

大野路ファミリーキャンプ場

http://www.oonoji.co.jp/play/

制作・協力

■ライター:KAZU中西

文筆業をメインにステージMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)で活躍。

現在Z2(Z750Four=KZ750D)、VMAX(RP22J)、XJR1300(RP17J)を所有

プライベートではTOMCATSというモーターサイクルクラブに所属しツーリングやキャンプを満喫。

オートバイ以外の趣味はモーターボート。


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