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イタリアにあるMOTO GUZZI本社工場 マンデッロ・デル・ラーリオの街探訪
- おすすめコラム
- 2023.12.08
【あみ into MOTO】vol.51。今回亜美さんは、イタリアにあるMOTO GUZZIの本社工場へ!マンデッロの街散策も楽しまれたそうです♪
2023年11月、イタリアにあるマンデッロ・デル・ラーリオ(以下、マンデッロ)という街を訪れました。映画スター・ウォーズや007など世界的に有名な映画のロケ地として知られる『コモ湖』のほとりにある風光明媚な街です。ちなみにコモ湖は世界の大スターや著名人、富豪のリゾート地としても有名ですね。そんなマンデッロの街にはMOTO GUZZIの本社工場があり、敷地内にはMOTO GUZZIの歴史を知るMOTO GUZZI博物館もあります。
一世紀を越えてさらに進化し続けるMOTO GUZZI、それを誇りに思い大切にしているマンデッロの街を散策しました。
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意外にもサクッと行ける電車旅
イタリア ミラノ、チェントラーレ駅から電車に乗って1時間弱、目的地の『マンデッロ・デル・ラーリオ駅』に到着です。もともと 「(マンデッロは)すごい田舎街だよ」・・・と聞いていましたが、ミラノ(チェントラーレ駅)からの電車は始発、乗り換えをすることなく1本で到着できるって、意外とアクセス良好でした。
▲ ミラノから電車旅も楽しい
平日の昼間、マンデッロ・デル・ラーリオ駅はとにかく静かでした。電車が過ぎ去ると、わずかに街のざわめき、クルマが通る音が聞こえる程度です。プラットホームから街をみるとさっそく『MOTOGUZZI』と大きく掲げられた建物が目に入ります。
異国の地、初めて訪れる場所で、自分のよく知るブランドを目にすると、とてつもない安心感とともに「本当にあるんだ!」と感激します。(MOTO GUZZIにとってはここが母国ですが)
▲ 奥のオレンジ色の建物の屋根に『MOTO GUZZI』の文字がみえる
MOTO GUZZI本社工場は駅から歩いて数分の場所。到着したら、まずは正面エントランス(受付)から訪問のご挨拶、そして目的の場所へ移動します。
今回私が一番嬉しかった場所、MOTO GUZZI本社工場にある赤いゲートを発見しました。世界中のMOTO GUZZIファンがここに来て、愛車とともに赤いゲート前で記念撮影をするという、その場所です。日本でも何度か写真や映像で見たこの赤いゲート、本物を目の前にした瞬間、もぅ感無量でした。
▲ MOTO GUZZI本社工場前(写真左)、街の至ることろにMOTO GUZZIのイーグルマークがある(写真右)
▲ 赤いゲートを見つけて感激に浸る私
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MOTO GUZZI博物館
ゲートから中に入り、進んで左手側にある 『MOTO GUZZI博物館』。さっそく中へ入るとまず1階には比較的近年(2000年代あたり)のMOTO GUZZI車両が並んでいました。
入場して一番手前にあった車両が、MOTO GUZZI STELVIO(ステルビオ)。MOTO GUZZI伝統の空冷縦置き90度Vツインエンジンを搭載した展示車両、そして2024年には新開発のMOTO GUZZI水冷エンジンを搭載した新型STELVIOが登場するとあって、期待が高まります。
▲ MOTO GUZZIミュージアムの内部はYoutubeチャンネル あみTVでも詳しくご紹介しています
▲ 先代モデルのSTELVIO(写真左)と、2024年の新生STELVIO(写真右)
MOTO GUZZIの歴史を深く知るのが2階の展示エリア。想像以上に広くて、展示車両も物凄い台数・・・!全てをご紹介しきれないのが大変恐縮ですが、、(汗)。より詳しくは、私のYoutubeチャンネル あみTVでもご紹介していますので、動画もぜひご覧ください。
博物館で本物をみて感激した車両はたくさんありますが、あえて厳選すると、【G.P.500(1919)】、【Otto cilindri 500(1955-1957)】、【850 Le Mans(1975-1977)】をピックアップしてみました。
▲【G.P.500(1919)】 1921年創業のMOTO GUZZI。そのきっかけとなったのがこのG.P.500(OHC4バルブ水平単気筒500cc)。
▲【Otto cilindri500(1955-1957)】 MOTO GUZZIがレース活動から勇退した1957年、500cc V8エンジンを搭載したオット・チリンドリは時速285km/hを達成
▲ 【850 Le Mans(1975-1977)】 MOTO GUZZIの新型「V7 ストーン コルサ」に似ている!
MOTO GUZZI博物館の内部はとにかく広く、時間が許すのであれば何時間でもいれるボリューム。また、館内にいる他の来場者をみると、世界各国さまざまな言語で会話をしているのが聞こえます。これもMOTO GUZZIが世界中の人に愛されている証拠ですね。
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MOTO GUZZIと共に
MOTO GUZZI本社工場、博物館を後にして、マンデッロの街を散策しました。街の至るところに、MOTO GUZZIの創業者であるカルロ・グッツィの功績や縁をたどる案内板が立てられています。
街の雰囲気はとても静かで情緒漂うロマンティックなところ。名所であるコモ湖までは歩いてすぐ、さすが富豪たちのリゾート地、そして映画のロケ地となるのも納得のダイナミックな風景に圧倒されます。
▲ 写真左の案内板には、かつてカルロ・グッツィ氏が使ったとされる邸宅(写真右)について紹介されていた(Google翻訳によると)
▲ ポストカードで見るような景色を目の当たりにするコモ湖のほとり
街の中心部にはMOTO GUZZIの名車Otto cilindriが飾られていました。また、街のレストランや公園、ショップなどもMOTO GUZZIを中心にレイアウトされ、本当にマンデッロの街全体がMOTO GUZZIをリスペクトし共に生活しているのだと実感します。
▲ 街を歩けばMOTO GUZZI!
1つのモーターサイクルブランドがこれほどまでに街の主役として存在しているのには、正直驚きました。これまでMOTO GUZZIが歩んできた100年、そしてこれからは100年先の未来に向けて、こうやって人々に継承されていくのだと、マンデッロの街を歩いていて感慨深くなります。
日本からはそう簡単に「行けます」 と言える場所ではありませんが、もしもイタリア ミラノにご訪問される機会がありましたら、そのときは電車に乗って約1時間、MOTO GUZZIの街 マンデッロ・デル・ラーリオまで足を延ばしてみはいかがでしょうか。
▲ 公園にいらっしゃるカルロ・グッツィさん(像)と一緒に
余談ですが、ミラノでは現地の方と英語でコミュニケーションが取れるのですが、マンデッロまで来るとイタリア語しか通じない場面が割とありました(翻訳アプリ必須)。
マンデッロの街をより詳しくご紹介!動画もぜひご覧ください。
MOTO GUZZI モト・グッツィの街!イタリアのマンデッロに行ってきました
<関連リンク>
■MOTO GUZZI 公式ホームページ(ピアッジオグループジャパン)
<プロフィール>木村亜美
東京出身、タレント・ライター・YouTuber。
雑誌広告、映像など各種メディアで活動するかたわら、バイク・クルマ・カンナム・水上バイクなど公私ともに乗り物が大好き。
所有バイクはaprilia TUONO V4 1100 Factory、Harley-Davidson PAN AMERICA1250S、KTM150EXC TPI、HONDA CRF125F、YAMAHA WR250R、Can-Am Spyder F3 Limitedなど。