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【石塚健の目指せMotoGP】第12回 CEVレプソルインターナショナル選手権2021開幕戦エストリル

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  • 2021.05.03

【レーシングライダー石塚健の目指せMotoGP】vol.12。ポルトガルのエストリルサーキットで行われた、2021年シリーズ開幕戦のレポートです!

こんにちは。レーシングライダーの石塚 健です。


今回は、ポルトガルにあるエストリルサーキットで4月24・25日に行われた、2021年シリーズの開幕戦をレポートします。

  • いつもと違うマシンに乗り換える事に

コロナ禍による規制がかかるなか、なんとかポルトガルに到着し、事前テストでも好感触をつかむことができた今シーズンのスタートでしたが、レースWEEKに入り、状況は一変します。



まず、2018年にCEVに参戦し始めてからずっと乗っている、2016年式カレックスなのですが、度重なる転倒や限界領域での走行を続けたことにより、色々な部分に傷みが出てきていたため、ニューマシンを手に入れたチームメイトのマシンに乗り換える事になったのですが、エンジンなどの積み替えにより、電気系のトラブルが多発します。



具体的な症状を簡単に説明すると、一気にアクセルを全開にするような重要なコーナーで、一瞬加速がオフになってしまい、自分の操作よりワンテンポ加速が遅れるような感じなのですが、コンマ1秒が大きな差となるロードレースでは、これはかなり重要なトラブルです。



しかも、その症状がレインコンディションだとあまり感じなくなるなど、レースWEEKを通して天候が変わるたびトラブルの出方も変わってしまい、直ったと思えば、また加速が遅れるの繰り返しで、自分のタイムを詰めていける状況ではありません。


しかし、それでも結果を出さなければポルトガルまで来た意味がないので、必死になんとか症状をごまかしながら走る方法を模索し続けました。


  • 新たなトラブル発生!

そんな状況のなか、新たなトラブルが発生します。コロナ禍で飛行機の本数が減便されている影響もあり、荷物に制限があったため、メーカーからチームに直接送ってもらっていた新しいヘルメットが、今季から変更されたというCEV Moto2クラスのレギュレーションに適合していなかったのです。


その事実が分かったのは、公式予選前日である金曜日の夕方。しかも、自分が子供のころから愛用しているメーカーでCEVのレギュレーションに適合するモデルは、ポルトガルでは売られていないという事実も判明。予選・決勝を走るには、偶然ライダーのサポートに来ていた海外メーカーの適合ヘルメットをその場で購入するしかありません。



ヘルメットは、自分の命を守ってくれる重要な装備のひとつです。今まで使ったことのないメーカーの、信頼度の分からないヘルメットで、思いっきり攻めることができるのか。不安しかありませんでしたが、走らないという選択肢は、僕の中にはありませんでした。


価格は380ユーロ。約5万円と、普段使っているものより価格も格安です。


「Please sell this helmet to me.」

全然、欲しくはありませんでしたが、レースに出るためには、これしかありません。


僕は、現地で調達したヘルメットで、予選・レースを走ることに決めました。


そして、予選1本目に新しいヘルメットをぶっつけ本番状態で使用することになります。


結果は、頭に合っておらず、シールドに曇り止めフィルムを貼るための段差のようなラインが、走行中に次のポイントを見る自分の視界の中に入り、先が全然見えないという最悪の状態で、攻め切ることができません。そこに、WEEK中ずっと苦しめられた電気系トラブルも重なり、走るのがやっとの状況です。


予選2本目は、ヘルメットの内装を少し調整してもらい、かぶり方を工夫することで

少し改善はされましたが、それでもやはりいつものように思いっきり攻めることはできず、18位と沈む結果となりました。


  • レース中にも思わずトラブルが…

そして電気系のトラブルが改善されないまま迎えたレース1。色々な不調をごまかしながら走るしかないと意気込んでスタートするも、スタート直後にギアがニュートラルに入ってしまい、さらに後方に沈んでしまいます。そこから、決死の追い上げをするも、15位でのチェッカーとなりました。



レース2がスタートする頃、チームがやっとトラブルの原因を突き止めてくれ、マシンの不調は解消されます。


そして次こそは絶対に前に出てやると、意気込んでスタートしたレース2でしたが、なんと今度は1周目に右膝に付けていたバンクセンサーが取れて飛んで行ってしまうトラブルが。そこから18周のレースを右足のバンクセンサー無しで走り切るしかない状況となってしまったのです。


そのため、マシンをバンクさせても、膝を擦ってしまうと、路面との摩擦で足ごと持っていかれ、転倒しそうになる状況で、できるだけ膝を擦らず、それでも攻めの姿勢は崩さずに必死でチェッカーを目指したのですが、結果はレース1と同じく15位。



走り切った後の右膝は、かなり削れていましたが、ヘルメットやツナギなど、装備の有難さや安全性の高さなどを改めて思い知らされた開幕戦となりました。


次戦は、5月8・9日にスペインにあるバレンシアサーキットでの開催!次こそは、絶対結果を残して見せるので、応援よろしくお願いします。その前に・・・このツナギどうしよう・・・。

制作・協力

レーシングライダー 石塚健

バイクの窓口編集部

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