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【石塚健の目指せMotoGP】第14回 CEVレプソルインターナショナル選手権 第4戦ポルティマオ

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  • 2021.07.15

【レーシングライダー石塚健の目指せMotoGP】vol.14。CEVレプソルインターナショナル選手権2021 第4戦ポルティマオのレポートです!

こんにちは。レーシングライダーの石塚 健です。


今回は、ポルトガルにあるアルガルヴェサーキットで7月3・4日に行われた、第4戦をレポートします。


コロナ禍の影響もあって資金が足りず、第3戦は欠場することになってしまいましたが、その期間に必死でスポンサーを募り、多くの人の協力を得て、なんとか第4戦に参戦することができました。


応援してくれている人達に恩返しするためにも、MotoGPの舞台で走る夢を叶えるためにも、絶対結果を残してやるという気持ちで乗り込んだアルガルヴェでのレースWEEKのスケジュールは、木曜日に35分間のフリープラクティスが3本、金曜日に40分間のフリープラクティスが2本、土曜日は40分間の公式予選が2本、日曜日は15分間のウォームアップ走行と、17Lapの決勝レースが2ヒートという流れで行われました。


まずは木曜日のフリープラクティス。5月の前半に行われた第2戦から、約2か月ぶりのmoto2マシンでのライディングとなる事に加え、アルガルヴェは昨年、ジェットコースターのような激しいレイアウトに大苦戦したサーキットだったこともあり、攻略に時間がかかるかと心配していたのですが、1本目の走行から好感触。2本目、3本目とペースを上げることができ、1日目の走行中に昨年のベストタイムを0.8秒も更新することができました。


「今回は、行けるかもしれない。」期待に胸が膨らみます。


そして、金曜日のフリープラクティス1本目には、さらに自己ベストを0.8秒更新。翌日の予選に向けてさらにタイムを縮めようとした走行終盤にブレーキングミスをしてしまい、コースアウト。レコードラインに戻ろうとアクセルを開けた瞬間、リアタイヤが大きくスライドし、気付いた時には身体ごと空中に放り出されていました。滞空時間がとても長く感じたので、かなり大きなハイサイドだったのだと思います。そのまま体の左側から路面に叩きつけられ、一瞬目の前が光に包まれ、体中に激痛が走りました。


「やってしまった。」大きな怪我も覚悟したほどの大転倒でしたが、幸い体の左側が傷むだけで済んだため、次の走行に備えます。気を取り直して2本目のフリープラクティスに挑むも、転倒の影響でバイクのフィーリングが変わってしまい、思うように攻めることができませんでした。


「マシンの見た目のダメージは、そんなに大きくなかったのに、どこがダメなのか。」もちろん、転倒直後で心にブレーキがかかっていたというのもあるとは思いますが、明らかにバイクのフィーリングもタイムも全然ちがったのです。


結局、その原因を解明できないまま迎えた土曜日の公式予選では1本目、すぐにアタックに入るも、やはりバイクが安定せず、転倒前のペースで走ることができずに15番手タイム。2本目も、セッティングを変更して挑みましたが、残念ながらペースを上げることはできませんでした。


「絶対に、バイクのフィーリングが違うんだけど、いったい何が違うのか。」メカニックと話し合いを重ねるも、原因は解明されませんでした。



「このままじゃ、レースにならない。」焦る僕に、コースサイドから走行を見ていた他のライダーがアドバイスをくれます。「健君のバイクのブレーキング後のフロントフォークの動きおかしくない?」。


そう言われると、確かにブレーキを握るとフロントが浮いてくるような挙動があり、バイクが全然曲がってくれませんでした。「それだ!!!!」転倒の影響で、フロントフォークのどちらかが歪んでいる可能性が高いと判断した僕は、すぐにチームに話、翌日の決勝前にある15分のウォームアップ走行に向けて、フロントフォークの交換と、タイヤのコンパウンド変更を行いました。


「これで変わらなかったら、もうしょうがない。」ほぼぶっつけ本番状態の大幅な仕様変更を行い、祈るような気持ちでウォームアップに臨みます。すると、マシンにレースWEEK序盤の、良好なフィーリングが戻ってきたのです。


「これならイケる!」不安を感じる事無くスタートしたレース1でしたが、スタート直後に無理矢理入り込んできた他ライダーを避けるために更なる後方に飲まれてしまいます。そこからは追い上げのレースとなりましたが、レース終盤には7番手争い集団に追いつき、仕掛けようというタイミングで惜しくもチェッカー。10番手となりました。


レース2ではレース1での反省点を生かし、スタートに全集中。ポジションを上げる事に成功するも、レース1より風が強くなった事でマシンの不具合が発生。バイクをコントロールすることが難しくなってしまい、ペースダウン。そのままポジションを守り切ることに専念し、10位でチェッカーを受けました。


レースWEEKの流れを一気に変えてしまったあの転倒がなければと、悔しい気持ちでいっぱいですが、これが今の実力です。今回の悔しさを、次戦アラゴンラウンドに生かせるよう、さらなるトレーニングを頑張りたいと思います。第5戦は、7月24・25日に開催されるので、応援よろしくお願いします。


制作・協力

レーシングライダー 石塚健

バイクの窓口編集部

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