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ホンダ 新型 NT1100 試乗会! (Part1 技術解説編)

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  • 2022.03.10

ホンダ 新型 NT1100 試乗会のレポートです!今回は技術解説編です。

千葉県館山市で行われた 「Honda NT1100 報道試乗会」に参加しました。

この日は製品説明、開発者インタビュー、試乗が行われました。

 

Part1は、技術解説をレポートします!

 

【目次】
1. 快適性と積載性を融合したモデル
2. 高さと角度を5段階に調整できるウインドスクリーン
3. スポーティーな走りを楽しめる1,082cm³水冷直列2気筒エンジン

 

  • 快適性と積載性を融合したモデル

Hondaは、欧州市場においてオールラウンドに使えるツーリングモデルの「NTシリーズ(NT650V Deauville 1998~2005、NT700V Deauville 2006~2013)」を販売。

「NT = New Tourer」として、日常の通勤や週末のツーリングを楽しめる、快適性と積載性を融合したモデルとして、幅広いシチュエーションで気軽に扱える使い勝手の良さから、多くの愛好家を獲得しました。

 

NT1100の位置付けは、CB1300やゴールドウイングなどのユーザーが「より軽快に」を求めてのダウンサイジングや、アッパーミドルクラスから「より快適に」「余裕ある走り」を求めてステップアップするユーザーの「受け皿」として、新たな提案を具現化。

 

開発キーワードを「快適性」「多用途性」「最新のオンロードスタイル」として、これらを高い次元でバランスさせ、さまざまなシーンにおいて「快適で安心、楽しい、時にはエキサイティングな走り」を可能にした「次世代スポーツツアラー」に仕上げました。

 

開発コンセプトは「Weekday express, Weekend expedition(遠征)」

 

次世代スポーツツアラーとしての価値を「日常の扱いやすさ」と「長距離走行の快適さ」の「両立」と考えて、「デザイン」「車体、足まわり」「パワーユニット」「先進装備」などで実現しました。

 

スタイリングのデザインコンセプトは「PROACTIVE CONFORT」

(プロアクティブ = 先を見越した、気の利いた)

 

ボリューム感のあるフェアリングと、大型スクリーンの組み合わせによって「威風堂々としたフォルム」と、「高いウインドプロテクションによる快適性」を予感させるデザイン。

 

カラーリングは「スポーティーさとエレガンス」を表現。

マットイリジウムグレーメタリック、パールグレアホワイトの2色を設定。

 

  • 高さと角度を5段階に調整できるウインドスクリーン

ウインドスクリーンは可動式で、高さと角度を5段階に手動で調整が可能。

写真の「ハイポジション時(5段階目)」は+165mm、角度連動 ∔13°。

 

昼間時は「デイタイムランニングライト」が点灯し、周囲の明るさを検知して自動でロービームが点灯(写真はロービーム点灯状態)。

 

ハンドルまわりの操作系は左右に多機能ハンドルスイッチを備え、カウルにUSBソケット、アクセサリーソケットを装備。

快適装備のグリップヒーター、クルーズコントロールを標準装備。

 

6.5インチタッチパネル式TFTフルカラー液晶のマルチインフォメーションディスプレイ(MID)を採用。感圧式のため、グローブのまま操作が可能。3パターンの画面表示と背景色が選択可能。

 

MIDはTFT液晶パネルを介して、Apple CarPlay、Android Autoのアプリケーションが利用可能。Bluetoothによるスマートフォンやインカムとの接続機能あり。

 

シートはクッションの厚みを最適化し、高い快適性を実現。足を下ろした時のスリムさと乗車時の広さを両立。パッセンジャーシート前方に「NT」のロゴをさりげなく配置。

リアグリップ、リアキャリアを標準装備。

 

  • スポーティーな走りを楽しめる1,082cm³水冷直列2気筒エンジン

車体パッケージは「マス集中化」を図り、51%の前輪分担荷重により積載時の安定性を確保。

 

前後とも150mmのサスペンションストロークにより、さまざまな路面環境で快適に走れるように設定。

 

センタースタンド標準装備。燃料タンク容量 20L。

 

パワーユニットは、水冷4ストロークOHC4バルブ直列二気筒1,082ccエンジン搭載。

270°位相クランクの不等間隔爆発による独特のフィーリングにより、加速時にリアタイヤからトラクションを感じやすく、心地よいリズミカルなパルス感を演出。

 

低速から幅広いトルクと高回転までスムーズに回る特性により、力強くスポーティーな走りを楽しめる設定。

 

フロントフォークは倒立式SHOWA製SFF-BPを採用。軽量なアルミ製「トップブリッジ、ボトムブリッジ」は新設計。

タイヤは前後17インチ。「交差形状」によって「しなやかさと剛性」を両立した「ファインダイキャスト製ホイール」。

フロントブレーキはNISSIN製対向ピストン4ポット ラジアルマウントキャリパーとダブルディスクの組み合わせ。ABSを標準装備。

 

吸排気系は専用設計。ツアラーらしいジェントルなサウンドで長距離走行の披露を軽減。

 

リアクッションは、ダイヤル式油圧式プリロードアジャスターにより調整が可能。

 

スイングアームは新設計。「アルミGDC製法」により軽量化と最適な剛性バランスを実現。

 

ミッションは「DCT」のみを設定。シフトチェンジにおける、クラッチレバーとチェンジペダル操作の一連の動作を自動化することで、ライダーはスロットル操作やハンドリングなどに集中でき、より確実に安心感をもってライディングを楽しめます。

 

DCTの制御は通常走行に適した「ATモード」と、スポーティーな走行に適した「Sモード(S1~S3)」に加え、任意に変速出来る「MTモード」を設定。

(操作部の一番下にある「-」ボタンでシフトダウン。「+」は上側の奥に。)

 

ライディングモード」は、3つの走行シーンに応じたエンジン出力やエンジンブレーキ、メーター表示の変更が可能。

「TOUR」=タンデムやフル積載などで快適な加速

「URBAN」=オールラウンドで楽しめる標準モード

「RAIN」=雨など滑りやすい路面でも安心走行

さらに「USER」で、好みのモードを2つ設定可能。

 

HSTC(Honda セレクタブル トルク コントロール)は後輪スリップを緩和する制御と、ウイリー挙動緩和制御の同調制御を採用。3段階のレベル切り替えとOFFを選択可能。

 

前後ウインカーとテールランプはLEDタイプ。「オートウインカーキャンセル」を標準装備。

急制動時にハザードランプを高速点滅して、後続車にいち早く伝える「エマージェンシーストップシグナル」。

 

ETC2.0車載器を標準装備。

 

ホンダ NT1100

 

次回は、開発者インタビューをお届けします!

 

制作・協力

(取材協力)

本田技研工業株式会社

株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

 

(写真・文)

森井智之

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