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ホンダ 新型 NT1100 試乗会! (Part2 開発者インタビュー編)
- おすすめコラム
- 2022.03.11
ホンダ 新型 NT1100 試乗会のレポート第二弾。今回は開発者インタビュー編です。
千葉県館山市で行われた 「Honda NT1100 報道試乗会」に参加しました。
この日は製品説明、開発者インタビュー、試乗が行われました。
Part2は、開発者インタビューです!。
【目次】
1. NT1100が開発されるまで
2.車両詳細
3. NT1100のコンセプト、その真意とは?
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NT1100が開発されるまで
今回のインタビューは試乗前でしたので、試乗の際のチェックポイントを各担当者にオンラインで伺いました。
開発スタッフ紹介 (トップ写真 右上から)
燃料吸排気系研究PL 飯干慎也氏
動力研究PL 結城伸介氏
開発責任者 清野浩司氏
開発責任者代行 大山翼氏
シャーシ設計PL 西村壮貴氏
操安研究PL 野々山祐也氏
車体設計PL 林敬済氏(右前)
燃料吸排気系設計PL 山本恭太郎氏(左前)
(以上、本田技研工業株式会社 2輪事業本部 ものづくりセンター 商品開発部商品開発課所属)
こちらの写真は、NT1100開発チーム集合写真(トップ写真ともに提供 本田技研工業株式会社)
NT1100は、ヨーロッパのツーリングシーンにおける「新たなツアラーモデル」として開発。
現在、ホンダは「リッターバイク」のクラスに、ツアラー(ゴールドウイング)はラインアップするものの、オンロードツーリング向けロードモデルがなかったことから、同カテゴリーを求めて他社へ行ってしまっていたライダーに向けてNT1100を投入をしました。
新型は、従来の「NTシリーズ(NT650V Deauville 1998~2005、NT700V Deauville 2006~2013)」で「快適性」が高評価を得ていたので過去に学び、新たな価値を提案。
「ツーリングモデル」として「アドベンチャー」や「クロスオーバー」の要素を取り入れて、「楽なポジション」と「通勤」の負担を軽減する「DCTがもたらす、エンストがない」走りで「毎日の相棒」としての利便性を確保。
ベテランライダーや日々忙しい人がターゲットユーザーになります。
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車両詳細
「アフリカツイン」をベースとした車体に、各部に専用パーツを採用し「多用途性」に対応。
快適装備のひとつが各部の「ウインドプロテクション」。
グラマラスなフェアリングに「可動式大型ウインドスクリーン」を装備。
ウインドスクリーン横の「アッパーディフレクター」によって「腕まわり」の負担を軽減。
さらにステップ前方の「ロアーディフレクター」によって「足まわり」の防風性能を確保。
ライディングポジションは「軽い前傾(前傾角、約5度)」で、腰への負担を軽減。
シートは「快適」をキーワードに、尻が痛くならないように設定。
足元も快適さにこだわり、各部を最適化。
タンデムライダーの快適性も重要なポイントになっています。
「マットイリジウムグレーメタリック」は新規開発の「専用色」。
見る角度で色調が変わり、高質な印象の仕上がり。
カウルにストライプを使用せず、スポーティーかつ落ち着いた上質感を演出。
車名ロゴは「エンボス」を使った、特別な表現を採用。
あらゆるシーンで安心感が高い「操縦安定性」を生む、新設計パーツを使った足まわり。
前後とも150mmのサスペンションストロークは、低速では「しなやか」に、高速では「安定性」に寄与するレートで設定。 ワインディングロードではスポーティーな操縦性を実現。
水冷4ストロークOHC4バルブ直列二気筒1,082ccエンジンは、スロットルが上質に反応し、ライダーの「意のまま」のライディングを可能に。
DCT制御は、3つの走行モード「ATモード(D)(S)、MTモード」によって、意思に忠実に変速。
「重低音サウンド」を奏でる、専用設計のマフラー。
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NT1100のコンセプト、その真意とは?
インタビューの最後にNT1100のニュースリリースで使われている「日常の扱いやすさと長距離の快適さを両立したスポーツツアラー」を、一言でお願いしますと要望したら「 たとえて言えば、ホンダ ヴェゼルです。」との返答がありました。
その意味は、四輪での「オフロード車」はランドクルーザーやパジェロに代表される「クロカン四駆」がありますが、ヴェゼルは「SUV(=スポーツ用多目的車)」のジャンルに属するクルマ。ヴェゼルは、オフロードも走れるオンロード主体のモデルとして人気です。
アフリカツインが「クロカン四駆」なら、NT1100は「SUV」のイメージ。「スポーツ」と「ツアラー」の走りを兼ねるモデルとして開発初期に作られる「コンセプトコード」の中にヴェゼルの名前があがっていたそうです。これはNT1100を理解する上で、分かりやすい説明だと思います!
次回は試乗インプレッションをお届けします!
(取材協力)
本田技研工業株式会社
株式会社ホンダモーターサイクルジャパン
(写真・文)
森井智之