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【PR】イライラ解消にもなる加色ミラーとは?

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  • 2021.05.02

【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】vol.137。タナックスさんのロングセラー商品「ナポレオンミラー」について、白鏡・ブルー鏡・RAYSAVE鏡の違いをレポートしてくれました!

バイク本来の性能はそのままに、実質的な使い勝手の向上だけでなく、ルックスのイメチェンも図りやすいバックミラーの交換。愛車感を高める初めの一歩として、着手しやすいカスタム手法だと言えます。しかしながら、他のカスタムパーツと同様に、保安基準に適合していなければ、排気量を問わず公道では使用できません。見極めのポイントはミラー交換するバイクの年式によりますので、購入時はパッケージやメーカーのWEBサイト等でしっかり確認すると良いでしょう。


そんなバックミラーの老舗メーカーに、創業1947年のタナックスがあります。近年はツーリングバッグ類や自転車用の用品メーカーとして広く知られる存在となりましたが、1977年にリリースしたバイク用ミラー「ナポレオン」シリーズは一世を風靡。ほぼ同時期となる70年代~80年代は、純正ミラーの開発・製造も担当していました。バックミラー業界では、技術と信頼で群を抜いていると思います。


ナポレオンミラーの特徴は、独創的なデザインと機能性の両立、汎用性と拡張性の高さです。後方をより広範囲にクッキリと映す鏡面へのこだわりは、全ての製品に共通しているのですが、時代のニーズに合わせて順次改良を重ねられているのは、あまり知られていない事実だと思います。


その一例としては、ライダーが不快に感じるヘッドライト光をカットする防眩技術。タナックスでは、鋭い光線のみを効果的にカットする独自技術、オプティクス鏡面を開発しました。近年では、オプティクスの防眩性能に加え、HIDやLED等の高輝度ヘッドランプ光にも対応するメイドインジャパンのRAYSAVEを開発、シリーズ化。従来からのアルミ鏡モデルに対し、RAYSAVE鏡やドイツ製ブルー鏡を採用するモデルは加色ミラーと総称されています。加色ミラーは、強い太陽光やギラつくヘッドライト光によるイライラを解消、安全&快適なライディングに貢献します。


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バックミラーの交換でどれだけの違いが出るのか?XSR700で検証してみます。先ずは、シャークミラー4とSTDの比較。ショックスルージョイント付きのエアロデザインステーが、メカニカル感を強調。アジャスト機構も多く、使い勝手が良いと思います。


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上は鏡面曲率半径=R1000mmのRAYSAVE鏡、下はSTD鏡。映り込んでいる範囲はRAYSAVE鏡の方が広い。


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STDに比べ、RAYSAVE鏡は強い光をカットできている。草木の映り込みは、どちらもクッキリ。


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ミラーハウジングは近年のヨーロピアンデザイン、ステー&ジョイント部をステーブーツで覆い、カスタム感を強調するクロス3プラス。


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シルバー鏡はR1000、ドイツ製のブルー鏡はR1200となっている。どちらも、後方の映り込み範囲はSTDより広い。


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ブルー鏡は、RAYSAVE鏡より青みが強い。しかし、草木の映り込みはシルバー鏡と同等。

【まとめ】

シャークミラー4、クロス3プラス共に、STDより広い範囲の映り込みを確認できました。シルバー鏡と加色ミラーの比較では、STDのシルバー鏡に慣れているせいか、加色ミラーの方が若干暗めに感じました。しかし、映り込みの像はどちらもクッキリ。また、強い太陽光をカットするRAYSAVE鏡の性能も体感できました。鏡面曲率で言えば、シャークミラー4とクロス3プラスのシルバー鏡モデルは同等ですが、アジャスト機構を活かせばシャークミラー4の方が自分好みの視野を確保しやすいと思います。


※「ナポレオン」「RAYSAVE」は、株式会社タナックスの登録商標です。

制作・協力

■ライター:KAZU中西フリーランスのモータージャーナリスト。通称カズ兄さん。

イベントMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)などタレント業でも活躍。

観察分析力に定評があり、開発に携わったバイク用品やカスタムパーツも多数。

一方では、二輪車の事故防止&安全利用の最前線に立つ『Mr.事故ゼロ』とも呼ばれている。

愛車はスペシャルメイドのZ2他。趣味はプレジャーボートのクルージング。

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