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筑波サーキット TC2000走行会に参加してきました!
- おすすめコラム
- 2020.03.28
【モータージャーナリスト先川知香のバイクで遊ぼう】vol.2。今回はつくばサーキットでおこなわれたTC2000走行会の参加レポートです!

こんにちは。モータージャーナリストの先川知香です。
コロナウイルスの影響で、いろんなイベントが中止になったり、テーマパークも臨時休業など、不安と退屈が入り混じる日々が続いています。
私も普段より仕事が減り気味で、不安ではあるのですが、そんな時こそバイクに乗る絶好のチャンスかも!? ということで、つくばサーキットでおこなわれた走行会に参加してきました。
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サーキット走行への入門には走行会がおススメ
驚くべき角度にマシンをバンクさせながらアクセル全開で走り抜けていく、プロのレーシングライダー達に憧れて、サーキットを走ってみたいと思ったことがある人は多いと思います。
しかし、バイクは持っていたとしても、サーキットを走るには、そのサーキットが発行するライセンスが必要です。
例えば今回走行会が行われた筑波サーキットのライセンスを取得するためには、約2時間半程度の講習を受け、入会金6000円、年会費12000円、スポーツ安全保険2650円、事務手数料2000円、予約金5000円の合計27650円が取得時に必要で、さらにライセンスを更新するには1年ごとに年会費とスポーツ安全保険料を支払う必要があります。
そうなると、試しに走ってみたいというレベルの人にとっては、かなりのハードルです。
そこで、サーキット走行への入門におススメなのが、主催者がサーキットを貸し切ることで、ライセンスを持っていなくても走行が可能な『サーキット走行会』です。
今回私は、埼玉県内のKawasaki正規取扱店が集まって開催している『Kawasaki NET彩 サーキット走行会 in TSUKUBA コース2000』に参加してきました。
■筑波サーキットへのプチツーリング■
サーキット走行会は、自分のバイクで参加するのが基本なので、私は愛車のKawasaki Z400で参加。
トランポは持っていないので、自宅から筑波サーキットまで約100㎞のプチツーリングから走行会は始まりました。
せっかくなので、購入したばかりのGoProで動画を撮ろうと試行錯誤したのですが、なかなかいい固定場所が見つからず、テールライトの下に装着したので、ここからの写真は私の後方画像となります(笑)
走行会当日は晴天で、気温も暖かくツーリング日和でした。
実は、今回参加した愛車のZ400は、以前の愛車から乗り換えたばかりで、走行距離はまだ120㎞程度。
乗り慣れたバイクという訳ではなかったので、筑波までの約2時間半のプチツーリングは、サーキットを走る前に新しい愛車と仲良くなるための、最適な時間となりました。
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Kawasaki NET彩 サーキット走行会 in TSUKUBA コース2000
今回参加した、『Kawasaki NET彩 サーキット走行会』は、埼玉県にあるバイクショップ、オートプラザ大沢、RSイトウ、バイクショップケイズ、バイクショップ風鈴、バイクハウスZERO PART-Ⅱ、オートショップ大野商会、オートショップ石場の7店舗が合同で開催している走行会です。
そのため参加の申し込みは、この7店舗のどこかに問い合わせればOK!
参加料金は、ショップのお客さんが17,000円・一般のお客さんが19,000円 (昼食・保険代込み)で、126cc以上のオンロードモデルなら、メーカーや車種を問わず参加可能です。
1日のタイムスケジュールは、こんな感じ。
参加者のライディングスキルによって、ビギナーA(初心者)、ビギナーB(中級者)、エキスパートの3つのクラスに分けられているので、レベルの差で周りに気を遣うこともありません。
また、1日の走行時間は各クラス共に20分×3セット(開始後3周は先導付き)。短いようにも感じますが、サーキット走行はかなり体力と集中力を使うため、実際に走ってみると十分満足のできる長さです。
まずは、サーキットのルールを説明するブリーフィングが行われます。
このブリーフィングは走行会の安全を確保するために重要なため、普段は全員が参加必須なのですが、この日はコロナ対策のために、走行会初参加の人のみの少人数制でおこなわれました。
ブリーフィングでは、コースイン・アウトの方法や、走行中に出される旗の色の意味、転倒した時の対処法などを詳しく説明してくれるので、初参加でも安心して走ることができます。
また、この走行会は、全日本ロードレース選手権などで活躍するプロのレーシングライダーが、走行時の先導やアドバイスをしてくれるのも魅力の1つです。
今回も、元Kawasakiのワークスライダーで、現在も全日本ロードレース選手権JSB1000クラスで活躍する柳川 明 選手
そして、J-GP3クラスでチャンピオン争いを繰り広げる小室 旭 選手の2人と一緒に走ることができました。
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遂に、走行開始
ブリーフィングが終ると、革つなぎに着替えて走行開始です。
走行会は基本的に、ナンバー付きの街乗りバイクそのままの状態で参加することが可能なのですが、万が一転倒した時にガラス類が飛散しないように、ライトなどを養生テープで保護してからコースに入ります。
本当は、ミラーもはずした方がいいのですが、工具を忘れたため、今回はミラーもテープで保護して、装着したまま走ることになりました。
参加するクラスによってゼッケンの色が分かれているので、自分が走るクラスが分からなくなることもありません。
私は黄色いゼッケンの、ビギナーAクラスに参加。
最初はビクビク、3本目を走る頃にはだんだん慣れてきて、無事、新しい愛車をサーキットにデビューさせることができました。
ちなみに、サーキットを走るのが上手かどうかは、タイヤを見れば一目瞭然。
新車に新品タイヤを履いたZ400という、私とほぼ同条件のマシンで偶然、先導をしていた柳川選手が乗ったバイクが左側、3本の走行を必死に走った私のバイクが右側です。
こうやって、上手な人が乗ったマシンと、走った後のタイヤの溶け方を比較して「ここまでタイヤって使えるんだ!」と驚きながら感心するのが、私の個人的なサーキット走行の楽しみ方だったります。
走行会はバイク関連メーカーやバイクショップなど、いろいろなところが主催しているので、サーキットを走ってみたいという方は、是非探してみてくださいね。
先川知香
バイクの窓口事務局