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【タイヤのインプレ】レトロもネオレトロもTT100GP

  • おすすめコラム
  • 2020.07.22

【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】vol96。今回はタイヤのインプレッション!あの有名なTT100GPの魅力を語ります!

僕が今更説明する必要もないくらい有名なタイヤと言えば、ダンロップのTT100GP。絶版車では定番的な存在で、ストリート主体なら間違いないチョイス!と僕も思います。その伝統を受け継ぎつつ、ネオレトロバイク向けに開発されたのがTT100GPラジアル。Z900RSやXSR900/700のキャラクターに合うタイヤだと思います。


僕はZ2とXSR700にTT100GPシリーズを履かせていますが、俗な言い方をすれば、どこを走ってもどんなシチュエーションでも「ハズさない」タイヤだと。Z2でサーキットを走ると、グリップ力の面でTT100GPよりもK300GPの方が良かったかな?と思うシーンもありますが、路面への食いつかせ具合をコントロールしやすく、ノーマルのシャーシ剛性にも概ね合っていると思います。行き帰りは自走ということを考えれば、ウエットに強い性能も見逃せないポイントです。


この安心感はTT100GPラジアルへ見事に継承されているので、まだ乗り慣れているとは言い切れないXSR700でも、場所を選ばずどこでも愉快爽快な走行シーンを満喫できます。オートバイのカスタムパーツやリプレイスメントパーツは、伝統的にレーシングライクな性能を求められがちですが、オートバイに乗るなら他人に迷惑を掛けずブジカエルをモットーとしている僕は、公道走行を主体とするタイヤ選びは操縦性とウエット性能、ロングライフにポイントを置きつつ、グリップ力との好バランスを求めていきたいと思います。

  • 粘りすぎず軽薄過ぎずの高バランスなグリップ力

毎月第三土曜日は、FMおだわら「いろはなラジオ」の出演日。6月は久々のスタジオ生出演ということで、意気揚々とXSR700を駆りだしました。亀石ICから入って熱海峠ICまで伊豆スカイラインを北上。この区間は比較的に道幅が広く天気が良ければ富士山の眺めも良いです。キツいカーブも少ないから、のんびりクルージングを楽しめますね。TT100GPラジアルは、粘りすぎず軽薄過ぎずの高バランスなグリップ力で路面を踏みしめてくれました。


途中の休憩スポットであるアネスト岩田ターンパイク箱根の大観山駐車場にて、全く偶然に友人と出会い、「コロナ禍だけど、最近はどうしてた?」と近況報告。友人は伊豆へ南下していくとの事でしたので、またね!とお別れ。僕はターンパイクを下って小田原入りしました。ターンパイクではカーブの半径から、危険な領域に踏み込まない程度のリーン走行を楽しめますが、TT100GPラジアルは手応えのあるグリップ感とコントロールしやすい剛性感を味あわせてくれました。

  • GPコンパウンドってやはり凄い!

最近は月曜日と火曜日に出勤することの多い、伊伝エネオスドクタードライブセルフ湯ヶ島店。出勤した際にはSNSに写真をUPするので、それを知って給油に来てくれる友人知人も増えました。他のエネオスガソリンスタンドも同様だと思いますが、ドクタードライブ店にはサービスルームを完備しており、給油のついでにちょっと休憩ということもできます。


僕は通勤の足にZ2を使っています。ツーリングや取材の移動にも使っているので、まさに四六時中Z2に乗っている感。つい最近、1年を経て摩耗限度となったTT100GPを履き替えました。前はチューブタイプのTT100GPでしたが、今回はチューブレスタイプをチョイス。少しだけ硬めの剛性バランスとなりますが、ストリートではネガを感じないレベルなので良しとしています。


通勤路は、ほとんど田舎道。家から湯ヶ島店まで、信号機のある交差点は2ヵ所しかないです。さながら片道25kmのショートツーリングですね。晴れた日は田園風景を眺めながらのゆったりドライブ、雨の日は安心のウエット性能を確認しながら安全第一ドライブを楽しみます。たまに山から湧き出す水が道路を横切っていることがありますけど、TT100GPだから慌てず騒がずサラリとやり過ごせます。グルーブは少ないけれどウエット性能も十分と謳うタイヤが増えたように思う最近ですが、長年乗ってきた経験からすれば縦グルーブの多さは伊達じゃあない!GPコンパウンドってやはり凄い!そんな風に思うTT100GPです。

制作・協力

■ライター:KAZU中西

フリーランスのモータージャーナリスト。通称カズ兄さん。イベントMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)などタレント業でも活躍。観察分析力に定評があり、開発に携わったバイク用品やカスタムパーツも多数。一方では、二輪車の事故防止&安全利用の最前線に立つ『Mr.事故ゼロ』とも呼ばれている。愛車はスペシャルメイドのZ2他。趣味はプレジャーボートのクルージング。

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