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【バイクカスタム】増槽改修でツアラーVMAXに！

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2020.08.20

【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】vol99。今回はVMAX1700をカスタム！増槽改修でツアラーVMAXに変身させました！

ヤマハの至宝で我が家の旗艦、その名もVMAX1700。海外では販売継続している国もあるようですが、国内仕様は数年前に生産終了となっています。僕は伊豆スカ事故ゼロ小隊の活動用に購入、GIVIサイドケースを装着するなどして、様々な活動現場へ出かけていきました。その他、取材の移動手段として、安全運転講習時のインストラクター車としても活用。YSP沼津ツーリングにも随分と駆り出しました。結果、オドメーターは7万７千キロを越え、事故ゼロ活動車としては一旦退役させました。

ところが、SNS等を通じて復活の声を多くいただくようになり、何とも悩ましい日々。新たに購入するか、改修して現役復帰させるか、じっくりと考えました。そんなある日、YSP沼津の鈴木店長と、ひょんなことからVMAXの話となり、やはり復活させてみてはどうか？と。ほぼ同時期にVMAX1700用のステンレス２０Lビッグタンクを製作している工房nagami様から、増槽化の提案をいただきました。ならば思い切ってやってしまおうか！２０Lタンクへの換装。

燃料タンクの増槽化

グッドライダーミーティング静岡のインストラクター車、事故ゼロ活動の看板車、TOMCATSのクラブ活動でも活躍してきた白きVMAX1700。カバーに貼られたステッカーに年輪を感じます。

VMAX1700の燃料タンク容量は約15Lです。給油のタイミングに慣れてしまえば、通常の運用では特に困ることは無いです。しかし、出先でガソリンスタンドがなかなか見つからない、災害等で行先が通行止めになり戻らざるを得なかった、そんなシチュエーションで燃料警告灯が光ると恐怖を覚えます。もしガス欠したら、車重約３１０ｋｇのVMAX1700を押さねばならんのかと思うからです。そこまでいかなくても、もう少し燃料タンク容量があれば・・・VMAX1700乗りや購入を希望していたけれど断念した人に少なくないと思います。

これが工房nagami製２０Lステンレスビッグタンクです。溶接の綺麗さにうっとりします。また、耐圧検査をクリアした後に出荷してくれるので安心ですね。装着作業はYSP沼津に依頼しました。

先ずはノーマルの１５L樹脂タンクを外します。作業としては、リアフレームを外すことになるので、難易度「高」です。

リアフレームごと樹脂タンクを外しました。かなり大掛かりな作業だと言えます。

工房nagami製２０Lステンレスビッグタンクと、ノーマルの１５L樹脂製タンクを並べてみました。百聞は一見に如かずの違いですね。

ビッグタンクをインストールするために、リアショックアブソーバー上のカバーをカットオフ加工します。その他、サイドカバーの内側にある樹脂プレートも数か所カットオフします。

仮組みインストール。この時点で各部の干渉などをチェックします。問題が無ければ本組み立て作業に入ります。

ビッグタンクがスッキリと収まりました。リアフレームとの隙間は、まさに絶妙！と言えるほど無くなっています。このち密な計算と優れた金属加工技術が、約５Lの増量を生み出しているというわけです。

シートを取り付けて、タンクキャップの収まり具合も確認。せっかくの綺麗なステンレスタンクが僅かに見えるだけですが、そのチラリズムもカスタムした感があっていいなと思います。

燃料を満タンにして試運転。推定１５L以上の燃料を使うべく、とにかく走り回りました。

おおよそ２００ｋｍを走ったので、推定では１５Lの燃料を使っているはず。早速給油してみると、１５．６L入りました。これで、２０Lステンレスビッグタンクと燃料計がきちんと機能していることを確認できました。

燃料タンクの増槽化だけでなく、普段使いのマフラーをSP忠男のピュアスポーツスリップオンとしました。バイク好きの常連客は、穴の大きさに興味津々。音を聞かせてくれと頼まれエンジンをかけると、重低音は効いているけれど、見た目の印象とは違ってやかましくないと好評です。これまでのデータで言えば、ノーマルマフラー時と比べて加速力が向上、燃費も良くなります。

増槽改修と排気系の換装で、現役復帰となったVMAX1700。戦闘機の延命改修に似ているなと思いました。走ればZ2と異なる世界観で、通勤路が愉快になります。とはいえ、２０L化の真価はまだ体感していません。今シーズンのうちに、ロングツーリングに出かけられれば良いなと期待しつつ、そのチャンスを虎視眈々と狙っています。