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【某オートバイ乗りの呟き】vol.2 軽自動車の存在

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  • 2018.04.16

弊社編集部の熟年ライダー(T.N)が勝手に語るオートバイコラムです。今回の呟きは大型バイク乗りから見た軽自動車の存在についてです。

  • どうしてここまで巷に軽自動車が多くなってしまったのだろう。

ツーリングに出掛けると、信号待ちなどじっくりと他の四輪を見回す際に、いつもこう思う。片側二車線の幹線道路で信号待ちしていても、周囲の車全てが軽自動車だったりする。私は勤め人ライダーで、週末にのみ高速道路多用で綺麗な景色を求め出掛ける場合が多く、高速道路上ではそれはそんなには気にはならない。


だけど、高速道から一般道へ移ると結構な頻度でそう思う。


気になったので自販連のウェブサイトで調べた所、2017年の販売実績で、登録車即ち軽自動車ではない車両シェアが約64.8%、対して軽自動車が約35.2%となっていた。これは全国の大都市圏も含んでの数値であって、一人に一台の車が必要となる地方とでは、シェアが逆転しているようなケースは容易に想像がつく。


というよりも、やはりかという思いになる。


地方の病院とかショピングセンターの駐車場とか、

今や軽自動車だらけとなっているから。



 私は軽自動車を嫌ってはいない。維持費節約の為に所有していた事もある。オーナーだった頃を振り返って、税金に始まりタイヤやオイル、高速道路料金等維持費は確かに安く済んだが、決して省燃費ではないし、エンジンを回さなければ他車の流れに乗れないし、何よりも万一の事故を恐れて乗っていた記憶がある。キャブオーバー型だったので、前方不注意で衝突でもしたら両足が無くなるなと。


社会情勢も大きく影響してくるのだろうが、バブルといわれた頃のモーターテクノロジーがそのまま進化していったと仮定したら、リッター100馬力は少ない方で、150馬力200馬力の車がざらにある車社会だったかも。そうすれば軽自動車であっても約100馬力、ターボ付だったら132馬力とかの車が出ていたのかも知れない。


vol.1で呟いたように、現スペックの軽自動車の台頭で時間のロスはどれくらい有るのだろう。或いはそもそも軽自動車よりも、ツインカム、ターボ、スーパーチャージャ等の2000ccクラスの車が廃れずに正常進化していっていれば、もっとキビキビした交通情勢だったかも。そしてドライバーの老化の進みも遅く、ブレーキの踏み違いでの発進事故も少なかったかも知れない。


のんびりと制限速度域を流すカラフルな軽自動車の後ろで、その約二倍のエンジンに跨りながら、このような怪しい妄想を巡らしつつ、はやくはみ出し禁止の黄線から白の破線にならないかな?と眠気を堪えながら走行していることが多い。特に優しい陽の光を浴びながら走っているときは。

制作・協力

バイクの窓口編集部(文:T.N)(写真:T.G)

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