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【タイヤ交換・グラブバーカスタム】大型バイクXSR700のカスタム このグリップ感こそネオクラシック

  • おすすめコラム
  • 2020.01.05

KAZU中西の鋼騎馬ラプソディVol69。今回のXSR700カスタム企画はタイヤの履き替えと、タンデムグリップ(グラブバー)のカスタム記事です。

  • 使いこなす快感

リーンさせてカーブをスマートに駆け抜ける。クルマにはない操縦感覚で、オートバイの魅力だと思います。しかしながら、リーンが深くなるほどに不安感も増すというか。タイヤの接地力が抜けて一気に滑り出したら…なんて思ってしまうと、快感を味わうどころの話じゃない。そんな不安要素を減らすために、愛車のタイヤをハイグリップモデルへ履き替えるという人もいるでしょう。とは言え、タイヤの接地力=グリップ性能は、サスペンションやフレームとのマッチングによって違いがでます。


また、アプローチするカーブへのスピードが物理的限界を超えていれば、いかにハイグリップモデルでも接地力を維持できない。走行シチュエーションに適したスピードとリーン角があり、それらを把握したうえでタイヤの性能を上手く引き出せれば、安心して楽しく走らせられると思います。


カズ兄のZ2では、ストリート=TT100GP、サーキット=K300GPと使い分けています。この選択は僕のレース経験に由るもので、TT100GPについては特にウェット時の接地力と旋回性がストリート向きだなと思います。


ステップへの荷重具合で、路面への接地力を高めたり、早い向き変えをするためにあえて荷重を抜いて滑らせる。そんな接地力コントロールのしやすさも気に入っています。

  • 超ローダウンXSR700にもTT100GPを!

僕は雨天でも乗りますので、ドライ&ウエット性能のバランスが良く、温まりが早いタイヤを選ぶことが多いです。タイヤの温まり具合はグリップ性能に関連していて、ツーリング先なら直ぐに温まって欲しい。超ローダウン仕様のXSR700は、デイトナのテストコース走行にて、タイヤ性能への依存性が高い事もわかりましたので、TT100GPラジアルへ履き替えてみました。


完全ノーマルと超ローダウン仕様を並べてみました。この時はサイドスタンドの超ショート加工前なので、一見してさほどローダウンしていないように感じますが、スイングアームピボット部の高さが変わっています。危険な領域ではないけれど、やはりストローク量はノーマルより減少していますから、本来の操縦性に近づけるためにはタイヤ性能を高めるしかないという判断です。


純正装着のピレリから、ダンロップTT100GPラジアルへ履き替えました。トレッドデザインはバイアス仕様のTT100GPに近しいイメージですが、ラジアル構造の特性を生かせるようリデザインされていますね。先ずは純正標準値のタイヤエア圧にして、タイヤの慣らし運転をしてみます。

YSP沼津から浜名湖まで往復。往路はほとんど高速道路、復路は一般道走行時間を多めにしました。当日の日中は冬にしてはポカポカ陽気でしたので、低い路面温度での接地力はチェックしきれず。復路は夜間&ウェットになったので、接地力のコントロール性まで試すことができました。

2019年12月のYSP沼津ツーリングは、伊豆半島を軽~く半周ツーリングでした。とはいえ、南伊豆のティハールで昼食、帰路は富士山を眺めながら西伊豆スカイラインをクルージング。冬ツーリングとしては、走りごたえ十分だったと思います。



関連リンク

アジア雑貨とネパールカレーの店・ティハール

http://www.tihal.com/

YSP沼津ツーリングを終えて、TT100GPラジアルに履き替えてから走行500kmを超えました。現時点での感想としては、TT100GPの特徴を上手に引き継いだコントロールしやすいラジアルタイヤ。市街地はもちろんワインディングロードでも接地力は十分で、ウェット路面でもグリップ力が破綻しそうな感じはまったくなかったです。リーン時の快感領域はタイヤのセンターから20~30度の範囲ですが、路面を踏みしめる感はトレッドのエッジ部に近づいてもしっかりと確保されていました。


また、僕の乗り方として、ステップ荷重による接地力の入力/抜力コントロールがあるわけですが、このあたりはバイアスのTT100GPの特性を上手く引き継いでいるようで、タイトターンでカーブをやり過ごしたい時に使い勝手が良かったです。トレッドデザイン的にも、ネオクラシックバイクに合うタイヤだと思いました。



関連リンク

ダンロップモーターサイクルコーポレーション

https://dunlop-motorcycletyres.com/

  • このグリップ感も忘れちゃならない

グリップ感と言えばタイヤ!なわけですが、タンデムする人にはこちらのグリップも大切!グラブバーの装着です。積載性アップも兼ねて、リアキャリヤをチョイスするのも良いでしょう。僕はスタイリング重視で、ハリケーンのタンデムグリップ(グラブバー)を選びました。


フェンダーレスキットにより、ノーマルのチョイ跳ね上がりテールカウルが強調されたXSR700のリア周り。小尻で可愛らしいのですが、もうちょい躍動感も欲しい!ということで、ハリケーンのタンデムグリップを装着してみます。

シートを外して、タンデムグリップを共締めするためのボルトを前側2、後ろ側2、計4ヵ所外します。

前側は外したボルトを流用、後ろ側はタンデムグリップに付属するボルトを使って装着します。すべてを少しずつ締め付けていくのが上手く装着するコツです。

タンデムグリップ有無の比較。パイプワークでルックスはかなり変わります。

ハリケーンのタンデムグリップは、横側より上側の方が少し太くなっています。掴みやすさの工夫ですね。また、横側はツーリングネットなどのフック部品を引っ掛けやすく考えた上での管径設定だと思います。タンデムグリップの装着により、リアシートに荷物を載せた際、後ろ側にずり落ちにくくなるという効果もあり、シンプルなパーツですが効果は絶大だと言えますね。

関連リンク

ハリケーン(大阪単車用品工業)

https://www.hurricane-web.jp/

制作・協力

KAZU中西

バイクの窓口事務局

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