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【バイクカスタム】XSR700のカスタムに挑戦!
- おすすめコラム
- 2020.03.31
【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】Vol79。今回はバイクカスタムについて。XSR700をローダウン仕様に仕上げました!
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カスタム車でも基礎は大切
自分好みにカスタマイズ!オートバイはそれを手軽にできるから、愛車感も増すというもの。
しかし、いかに優れたカスタム仕様でも、オートバイを走らせる上で基本となるメンテナンスの基礎を欠かせば、ノーマルより走らなくなります。
これはスポーツ全般に言えることですが、基礎・基本の習熟があってこそ応用が利く。
もし、全く同じ仕様のカスタム車があったとして、乗り比べて優劣を感じるならば、基本的なメンテナンスがキチンと施されている方が性能を発揮できていると思います。
僕は現在、XSR700のローダウン仕様をこしらえているところですが、カスタム前後の効果を検証するためには基本的なメンテナンスが欠かせません。
いじって終わり!完成!ではなく、その後もしっかりメンテナンスすることで性能を維持してあげれば、いつでも期待に応えてくれる愛車になると思います。
先ごろ、どうしてもメンテナンスの時間が取れず、YSP沼津へドライブチェーンのメンテナンスを依頼しました。すると、「カズさん、凄く良いチェーンルブが入ったので使ってみましょう」と、鈴木店長。ワクワクしながら、作業を見せてもらうことにしました。
XSR700をリフトに乗せて、注油作業の準備。ちなみに、ガソリンは給油作業ですがエンジンオイルやグリス、ルブ類は注油作業と呼称します。
鈴木店長が用意したのは、RKジャパンのチェーンルブ。
折り畳み式のノズルを採用した最新タイプです。鈴木店長によれば、ローラー部への定着とシール部分への浸透具合がずば抜けているとか。
なお、今回はクイックメンテナンスメニューで実施してもらいました。
試しに、比較的に空いているトンネルを何本か走ってみましたが、それまでシャラシャラと反響していたチェーンノイズが軽減されたように思います。これは凄いかも!早速通販で購入しました。
関連リンク
RKジャパン
【顔出しNGですがご協力いただきました】
ドライブチェーンメンテナンスのついでに、YSP沼津の女性スタッフがXSR700ローダウン仕様の足つき性をチェックしてくれました。身長は163cm、体重は内緒。大型二輪免許を取得しています。比較対象として完全ノーマルのXSR700も用意しました。
一見して、車高の違いに気づきにくい2台のXSR700。手前がエフェックスローダウンリンク+ハイパープロローダウンスプリングキットを組み合わせたローダウン仕様です。
一人で跨っているのがローダウン仕様、鈴木店長がサポートしている方がノーマルになります。
ハリケーンのタンデムグリップ装着車がローダウン仕様、もう1台がノーマルになります。
靴の角度、つま先の接地具合で分かるローダウン仕様とノーマルの差。訊けば、「ローダウン仕様の方が断然安心できて、ただいま~私のバイクという感じです」とのこと。
ちなみに、ローダウン仕様のサイドスタンドは、適正な駐車傾斜角を実現するために製作、受注販売されるYSP沼津オリジナルショートスタンドを装着しています。
関連リンク
YSP沼津
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真のジャパンスペックに米国技術を投入
カスタムとしては仕上げの段階にあるXSR700ローダウン仕様。
先日、20年来の友人であり、仕事仲間でもあるT氏から「カズさんのXSR700で使ってみてもらいたいパーツがあります」とのこと。
どんなパーツなの?「交換するだけでエンジンパフォーマンスがUPして、半永久的に使用可能なK&Pエンジニアリングのオイルフィルタですよ」
なんだそれ!そんな良い物がこの世に存在するのか???早速、試してみることにしました。
先ずはオイル交換して、伊豆の山々を駆け抜けるショートツーリング。ビフォーアフターをチェックする際に、必須の作業になります。この日は風が強くて、車両性能的には何ら問題なしでしたが、花粉が飛散しまくりでライダーとしてはきつかったです。
今回の検証作業もYSP沼津に協力いただきます。走り終えてきてすぐにエンジンオイルを抜き、純正のオイルフィルタも外します。
K&Pエンジニアリングのオイルフィルタを用意。米国航空宇宙局より航空機への使用認可を取得しているステンレス・マイクロニック・オイルフィルターで、中身のエレメント部は、レーザーを用いて正確・均一に35ミクロンの穴を並べた医療グレードのフィルタ=304ステンレスフィルタを採用しています。一般的な繊維仕様のエレメントに比べて7倍のオイル透過率を確保しつつも、スラッジの進行は強力に阻止するというスグレモノ。
装着作業はいたって簡単。始めは手締めして、仕上げに付属の工具を使って本締めするだけです。ポイントは本締め作業時のオーバートルクに注意することですね。アウターの放熱フィンがいかにもカスタムパーツっぽくて好印象。
ビフォーのツーリングで50kmほどしか使っていないエンジンオイルでしたが、一度抜いたものを戻すのは僕のポリシーに反します(笑)なので、新たにオメガSP-2を注油。その分だけ費用は掛かりますが、正確な性能検証をするためには妥協せず!
ビフォーと同じルートを走ってみて、先ず気づいたことはエンジン音の変化です。純正フィルタ時は無かったジェット機が加速する時のようなエンジン音。音量こそ僅かですがシュキーン!という音を奏でつつレスポンスよく吹けあがるエンジン。アクセルオンオフ時のレスポンスが良くなったように思います。
あまりにも調子よく走るので、店へ戻らず下田まで行っちゃいました(笑)走行距離的には120kmを超えて、渋滞にもしっかりハマってみましたが、熱ダレ感は全く無くてレスポンスの良さも継続。
発進時にちょっと油断してラフにアクセルを開けると、クラッチワークを使わずにフロントリフトしてしまうほど。パワーチェックをしていないので正確な数値アップはわかりませんが、オイルラインの低抵抗化が図れたのは間違いないと思います。エレメント部は洗浄して再使用可能と言うことなので、長い目で見ればコストパフォーマンスの高いカスタムパーツですね。
関連リンク
K&Pエンジニアリング
http://www.kandpengineering.jp/
ブレイントレーディング(販売店または企業の問い合わせ先)
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噂に挑戦したドラレコ装着
とにかくシート下に空きスペースが無く、ETC車載器すら外付け状態というXSR700。話題騒然&人気がうなぎのぼりとなっているミツバサンコーワのバイク用ドライブレコーダーなんて、とても着けられるスペースがない!と噂されるほどです。無理だと聞けば俄然やってみたくなるのが僕の性分。百聞は一見に如かずの結果が出ました。
ミツバサンコーワのバイク用ドライブレコーダー、EDR-21Gです。箱から出してみて、直ぐに噂の理由が分かりました。ノーマル状態では、本体ユニットをインストールする場所が無い。
ノーマルの車載工具トレーを取り去り、バッテリー上にマウントしてみました。シートをはめてクリアランスを確認すると、できるだけ前側にマウントすれば問題なく収まります。そこで、電気配線の取り回しに工夫し、予定通りに収めることができました。GセンサーのX軸は反転になりますが、Y軸とZ軸は適正になるので問題なし。
スイッチインジケーターは、左ハンドルスイッチボックスの近くに貼り付け。
GPSアンテナは左ライトステーの上に貼り付け。
フロントカメラは右ライトステー上に貼り付け、リアカメラはテールカウル左に貼り付けました。この位置にしたのは、万が一の際に効力の高い証拠画像が記録できるからです。
実は2006年9月から2019年4月まで、僕が某社のバイク用ドライブレコーダーの開発顧問に就任していた時代、ドライブレコーダー映像を事実の証拠として提供する場合は、映像の画角内に車体の一部が映るようにしておかないと、距離感がつかめないという行政からの指導があったからです。
また、証拠画像として成り立たせるためには、記録動画に改ざん不能なGPSデータを埋め込まなければならないという指導もありました。ウェアラブルカメラとして使用するならば、いかように装着してもOKですが、真の意味でドライブレコーダーとして活用するならば、GPSデータとカメラアングルは重要です。
一見して装着していることを感じさせないミツバサンコーワのバイク用ドライブレコーダー。これならスタイリングを気にするオートバイにも装着できると思います。
関連リンク
ミツバサンコーワ
■ライター:KAZU中西
文筆業をメインにステージMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)で活躍。
現在Z2(Z750Four=KZ750D)、VMAX(RP22J)、XJR1300(RP17J)を所有
プライベートではTOMCATSというモーターサイクルクラブに所属しツーリングやキャンプを満喫。
オートバイ以外の趣味はモーターボート。
バイクの窓口事務局