他カテゴリ記事を絞り込んで探す

【XSR700のカスタム】いよいよ終盤に差し掛かった?XSR700のローダウン仕様

  • おすすめコラム
  • 2019.12.20

KAZU中西の鋼騎馬ラプソディVol66。今回はデイトナ様にご協力いただき、XSR700をより安定感のある仕様に仕上げました!

  • もっと安心感を高めたい!

SP忠男のマフラーで、1段上のギヤレンジが使えるパワー&トルクをGET!エフェックスローダウンキット+ハイパープロローダウンスプリングキットで、約50mmダウンの足つき性をGET!ミツバサンコーワ&ハリケーンのパーツでツーリング性能をUP!エフェックスのレバー、アクティブのバーエンド、キジマのテールランプでカッコ可愛さもUP!取り回しよく、操縦しやすく、安心感も高いXSR700に仕上がってきたわけですが、もう一息、安心感を高めたい!と思うようになりました。いかに足つき性が良くても、2輪車である以上、タチゴケの不安はつきまといます。ならば!とチョイスしたのが、デイトナのパイプエンジンガードです。とは言え、製品ラインナップを見ると、XSR700用は無し。どうしたものか…デイトナに相談してみると、MT-07用がボルトオンで着くかも。フィッティング確認を兼ねて、デイトナ本社へ行ってきました。


デイトナ本社へ到着、すぐさま開発室へ運び込まれました。用意したのはMT-07用パイプエンジンガードの製品版。つまり、大手2輪用品店やオートバイ販売店にて、簡単に入手できる現行販売モデルです。作業を始めると、あれよあれよという間に装着完了。加工一切なしのボルトオンでした。苦労するかな?と思っていたので少々拍子抜け(笑)


XSR700に乗っている時間、何となく違和感がぬぐえなかったわけですが、その原因はノーマルのメーターレイアウト位置にあると閃きました。ノーマルは車体前方から見て、キーシリンダー→ハンドルバークランプ→メーターの順でレイアウトされています。これだと跨った状態でキーを刺そうとした時、腕がメーターの上に被る形になり、なんとも操作しづらい。走行中はメーターを見るためだけに目線移動(頭を下に向ける)しなければならないから、目前の道路状況がカオスな状態となっている時はメーターを見られない!という不安感もあります。これを改善するスグレモノがデイトナよりすでに販売されていました。その名もXSR700用パイプメーターステー。ボルトオンでメーター移設ができるパーツで、これを装着すると車体前方から見てメーター→キーシリンダー→ハンドルバークランプという、オートバイの標準的なレイアウトになります。メーターがいわゆるネイキッドバイクで見慣れたレイアウトになりますから、安心感が高まるというか安堵します。


そんなこんなで、バンパー&メーターステー装着の所要は、たったの2時間。いかにもネイキッドらしい、ネオクラシックなスタイリングになりました。

  • テストコースで動態検証!がデイトナ流

デイトナのパイプエンジンガードとメーターステーは難なく装着できました。しかし、装着できたからOK!とはなりません。実際に走行してみて、不具合が起こらないかどうかまでチェックします。僕はデイトナさんと長いお付き合いをしているわけですが、昔から走行テストしてから市販するという姿勢を貫いています。他社もそうですが、僕と長くお付き合いしているパーツメーカー&用品メーカーは、装着できたからOKとしません。皆、走って収まり感を再度確認して、機能チェックでまた走る・・・これを繰り返して、満を持して市場投入しています。だからこそ、信頼感を以ていろんな相談ができるというもの。今回はデイトナ製パーツのチェックはもちろん、組み込み済みのローダウンキットやマフラー、その他カスタムパーツのチェックもさせていただきました。これもデイトナに自社テストコースがあればこそ!恩に着ります。


先ずは車両をコースに置いて、パーツの装着具合を再チェック。MT-07用のパイプエンジンガードは、実はXSR700用なのか?という収まり感の良さです。車体前方から見ると、張り出し幅が抑えられていることもわかりますね。


メーターステーはご覧の通り違和感なし。まるでこれがノーマルだ!と言わんばかりの収まり感です。メーターがハンドルバークランプより前(ヘッドライトケース上)に移動したことで、前方の状況確認をしながらメーターも視野に入るというずば抜けた安心感を得ました。テストついでに・・・ということで、直径12mmの極太ロッド&曲率R1000が特徴のハイビジミラーを装着。さらに製品開発として、エアロバイザーの試作品も装着してみました。


XSR700ローダウン仕様は、ストリートユースを前提としているため、ライディングギアもストリート用としました。数周回のウォーミングアップを経て、公道リーガルの速度レンジにて走行テスト。コースのストレート部分では、メーター移設による安心感を確認。コーナリングでは、エンジンガードやエアロバイザーが操縦のじゃまにならないことも確認しました。ローダウンについても全く問題なしで、リーン角を増した時もっとも最初に接地するのは、ノーマルステップ下に標準装備されているバンクセンサーだと判明しました。つまり、マフラーもサイドスタンドも、なかなか擦りません(笑)操縦性については、パイプエンジンガードが装着されたことで、フレーム剛性のしっかり感が高まったように思え、サスペンションの動きも分かりやすくなったように感じました。さらに走行を重ねて気が付いたのは、僕自身がもっと接地感の強いタイヤを欲していること。それだけシャーシ全体としての安心感が高まったというわけです。


さらに、ドライブチェーンの重さを感じるようになったこと。僕はかつて、RKジャパンの250ccスポーツモデル専用のドライブチェーン開発に関わっていたのですが、そこでの経験からドライブチェーンの動きや重さをシビアに実感できるようになりました。信頼性や耐久性という面では、現在装着されているノーマルでも十分に機能していますが、ワンランク上の静粛性とかアクセルレスポンスに連動する加速の「ノリ」については、高品位ドライブチェーンで改善の余地があると思いました。


まだまだ終わりそうにないですね~XSR700のローダウンカスタム企画。とにかく、今回の発案に応じていただいたデイトナに大感謝です。


関連リンク

デイトナ

https://www.daytona.co.jp/

https://www.facebook.com/daytona.co.jp/

制作・協力

■ライター:KAZU中西

文筆業をメインにステージMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)で活躍。

現在Z2(Z750Four=KZ750D)、VMAX(RP22J)、XJR1300(RP17J)を所有

プライベートではTOMCATSというモーターサイクルクラブに所属しツーリングやキャンプを満喫。

オートバイ以外の趣味はモーターボート。


バイクの窓口事務局

オークネット提供サービス一覧
© 2016- AUCNET INC.