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【バイクライフ】Zで走った夏

  • おすすめコラム
  • 2019.10.08

KAZU中西の鋼騎馬ラプソディVol56。今回はカズ兄の愛車「Z2」で走った夏の思い出について。一泊ツーリングに夏祭り…充実したバイクライフを送れたようです♪

  • 古くても走りは第一線級

機械はキチンとメンテナンスして優しく扱えば、かなり古い物でも動きます。例えば大正時代のオートバイ。現行車のように速く走ることはできないけれど、性能と行動可能範囲を把握できていれば、市街地なら現代の交通事情でも流れを乱すことなく走れます。


そんなオートバイたちに比べたら、カズ兄のZ2は新車みたいなもの。年式的には40年以上前のオートバイですが、正しくリビルド&必要に応じて整備しているから、マスツーリングでは現行車を引っ張っていけるほどのパフォーマンスを発揮します。ともすれば、道が細く曲がりくねっているほど、ハイパワーがじゃまになるというか。知識の更新が30年前で止まっていると、「古いオートバイは故障するから遠出ができない」「ローパワーだから最新のオートバイについていけない」「修理費がかかりすぎて維持できない」となりますが、それは昔話だとカズ兄のZ2が日々証明しています。


カズ兄のZ2は当初、ファンネル仕様のCR29キャブレターを装着していました。しかし、長距離を走る、雨の日も乗る、オフロードも走るということから、ノーマルのエアクリーナーボックス仕様に変更しました。現代の舗装路を短時間だけ走るのならファンネル仕様でも大して消耗しないのでしょうが、以前ファンネル仕様のGSX750Sカタナに乗っていた時、長野県の山奥でアゲハ蝶を吸い込みエンジントラブルとなった経験があり、遠出するならノーマルエアクリーナーボックス仕様が安心と身に沁みました。リビルドしてから4年、走行距離にして約5万キロとなっていますが、現在の仕様でどこへ行っても不具合は無しです。


僕は平日にターンパイクを走ることが多いです。行先は小田原だったり八王子だったり。時には湘南・江の島まで足を延ばします。自宅からだと、伊豆スカイライン→箱根十国峠線→アネスト岩田ターンパイク箱根とつないでいくのが、時短にもなる快走ルートです。先日、久々に御所の入駐車場へ立ち寄ったのですが、警告の看板を見て情けない気持ちになりました。不正通行は万引きと同じような犯罪ですよ。正しく通行料金を支払って気持ち良くドライブしたいものです。

  • TOMCATドライブ

今年のTOMCATドライブ(僕が所属するモーターサイクルクラブの定例1泊ツーリング)は、新潟の寺泊に行って浜焼きを食う!がテーマでした。参加車両は、XJR1200・XT1200Z・ヴェルシス1000・2019年モデルのNinja1000・カズ兄のZ2です。僕のオートバイがダントツにクラシックですけれど、先陣を切って走ります。中央道の八ヶ岳PAから出発、長野道を走って安曇野から下道を走ります。


大町を抜けて白馬方面へ。道の駅白馬にて蕎麦を味わい、糸魚川方面へ進みます。この日はとても暑かったので、誰かが疲れているなと気づけば適宜停まって休憩しました。大前トンネルを出たところにある空き地には車が数台止まっていて、何だろうと覗き込んでみると姫川で水浴びしている人たちがいました。実は隠れ川遊びスポットだったのかもしれませんね。


糸魚川からは、曲がりくねって道幅の狭い県道221号線にて峠越え。海沿いの国道8号線に出て、そのまま北上しました。このような峠越えルートにて、優れた走破力を見せるのがカズ兄のZ2です。国道8号線から402号線へ向かい、井鼻海岸にて記念撮影。何とか日没に間に合いました。浜焼きは翌日のお楽しみとして、そのまま宿へ向かいます。


今回は料理自慢で知られる寺泊の「民宿旅館あだち」にお世話になりました。宿側の諸事情により、夕食は野積みまで繰り出すも、ハイシーズンにつき満席のオンパレード。仕方なくコンビニで食料を買い込み、部屋飲みで語り合いました。翌日も清々しい夏晴れ。宿から下ったところで海が見えるシチュエーションに、ちょっと萌えます。

関連リンク

民宿旅館あだち

https://primenet2010.biz/adachi/


朝食は寺泊海岸、魚のアメ横にて浜焼きとしました。僕らが必ず行く店は山六水産。その理由は、XJR1300乗りの猪爪さんが働いている店だからです。この日も「猪爪節」さく裂で、楽しくおしゃべりしつつ浜焼きを堪能しました。

関連リンク

山六水産

http://yamaroku-suisan.com/


帰路は小千谷→十日町と駆け抜け、道幅が狭く路面も良くない県道502号線=奥志賀公園栄線をクネクネと上って野沢温泉へ。そこから飯山→中野→小布施と進み、須坂から国道406号線を走って菅平越え。小諸の八億で遅めの昼食?を取り、上信越道・小諸ICから中部横断道へと進み、野辺山越えをして須玉で解散しました。文字にすれば淡々と走っているように思うかもしれませんが、地図を見てもらえば「どんだけクネクネ道が好きなんだ!?」と笑ってしまうことでしょう。ここでも常に先陣を切り、先行し過ぎて皆を待つ場面が多かったのはカズ兄のZ2でした。参考までにウチのメンバーは、俗にいう「講習会ライダー」やエンデューロ愛好家などの猛者ぞろい。TOMCATSで先陣を切り続けるのは、容易でないこともお伝えしておきます。

  • 走りだけではない!どこへ行っても大人気

年式は古いが、走りは現行車に引けを取らないカズ兄のZ2。世間の人気ぶりでは、現行車を上回っているかもしれません。高速のパーキングへ停めれば、すぐさま人々に囲まれて、バイク談義に花が咲く。峠道の休憩スポットでも、必ずと言ってよいほど声をかけられる。バイクショップの店頭でも然り。先日はお祭りの会場でも声をかけられまくりでした。佇んでいるだけで、人々を笑顔にするハッピーなオートバイ。それに乗っているというだけで、オートバイが素敵な乗り物だとアピールできているように思います。もちろん、グッドマナーでスマートライディング。無駄な空ぶかしをせず、いつでもどこでも風に乗るかの如く駆け抜けています。


今年の7月より、絶版車の専門店ウエマツの動画チャンネルに出演しています。よって収録の日は、東名高速を使って八王子のウエマツ東京本店まで行くのですが、途中のPAやSAで休憩していると、居合わせた人々から「キレイなバイクだね」「大切に乗っていることが分かるZ2だね」「これは何cc?僕も昔はメグロに乗っていてね」等々の声をかけられつつ、あっという間に囲まれます。バイク雑誌の人ですね?とか、モータージャーナリストの・・・と、声をかけられることもありますが、ほとんどは見ず知らずの人。それだけZ2は、人々を惹きつける何かを持っているのだと思います。

関連リンク

ウエマツチャンネル

https://www.uematsu.co.jp/youtube/index.html


小田原にちくわパンを買いに行った帰り道、伊豆スカイラインを走りました。夕焼けが綺麗だったので、スカイポート亀石に立ち寄り夕景を撮影していると、「あれ?KAZU中西さんじゃない?」と、CB-F乗りに声をかけられました。「やっぱりそうだ!Z2を見てそうかな~と思い、声をかけさせてもらいました」こんな風に声をかけらるのは、感謝感激ですね!その場でしばらくおしゃべりしていたら、辺りはすっかり暗くなってしまいました。


今年も行ってきました!土肥サマーフェスティバル。地元のFM局、FMISにてカズ兄さんのモーターレボリューションのDJを担当しているため、リスナーさんに声をかけられることが多いです。その時も「Z2で来たの?どこに止めた?」となりますが、防犯上の都合があるため、駐輪場所は秘密です。この日は太鼓の演奏を見て、かき氷や焼きそばを食べ、空中ナイアガラで知られる花火大会を堪能。そんなこんなで夏祭りを楽しめるのも、バイク乗りの雑談番組をやっているから、そのきっかけとなっているオートバイに乗っているから、誰もの目を引く赤白コンビネーションカラーのZ2を、わりかし静かに乗っているからなのだと思っています。バンバン空ぶかして、やかましい迷惑ライダーだったらこうはいかない。カズ兄のZ2はすこぶる調子がいいので、エンジンをかける時も空ぶかししませんからね。セル一発でアイドリング、エンジンの暖まりを確認したらシューっと走り去る。古いオートバイでも、人々に好印象を与えることは可能ですね。

関連リンク

といおんせん

http://www.toi-annai.com/sinchaku/toi_summer.html

制作・協力

■ライター:KAZU中西

文筆業をメインにステージMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)で活躍。

現在Z2(Z750Four=KZ750D)、VMAX(RP22J)、XJR1300(RP17J)を所有

プライベートではTOMCATSというモーターサイクルクラブに所属しツーリングやキャンプを満喫。

オートバイ以外の趣味はモーターボート。


バイクの窓口事務局

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