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カズ兄のZ2にK&Pエンジニアリングのステンレスマイクロニックオイルフィルターを入れてみる

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  • 2020.06.20

【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】vol91。​今回はバイクカスタムについて。ステンレスマイクロニックオイルフィルターを入れたその効果はいかに?!

  • 見えないけれど効果は絶大!?

Vol79にてXSR700に装着したK&Pエンジニアリングのステンレス・マイクロニック・オイルフィルター。まだオイル交換のタイミングまで距離を乗っていないので、その後の中身はどうなっているかは検証できていません。しかし、エンジンのレスポンスがすこぶる向上したのは、乗る度に実感しています。


たかがフィルターで?そう思われる人もいるでしょうが、事実は小説より奇なり。逆に言えば、使った人のみが知る恩恵ですね。K&Pエンジニアリングのステンレス・マイクロニック・オイルフィルターは、洗浄して半永久的に使用可能なことが最大のメリットですが、高い透過率を維持しながら、スラッジの進行を強力に阻止するフィルター機能も特筆です。単に編み上げただけのメッシュフィルターとは品質が違うというか。


XSR700に装着したカートリッジタイプは、外観からも判別できるのでドレスアップ効果も見込めますが、エンジン内部に組み込むインターナルタイプはさに非ず。とは言え、実効果が高まれば、乗り手としては満足できるともいます。


XSR700に装着したK&Pエンジニアリングのステンレス・マイクロニック・オイルフィルターのカートリッジタイプです。削り出しの放熱フィンがドレスアップ感も高めますね。


今回はカズ兄のZ2にインターナルタイプを組み込んでみます。作業的にはエンジンオイルとフィルターの交換につきDIY作業でも可能ですが、ペーパータイプのフィルターとの違いを明確にしたかったので、使用オイルはウエマツ絶版車用に統一することにしました。


エンジンオイルは熱を加えることで低粘度化し、結果的に抜きやすくなります。今回の検証では、エンジン内部に残るエンジンオイルを可能な限り減らしたかったので、無理を言って走った直後に作業してもらいました。かなり熱かったと思います。感謝!


オイルフィルターを外して比較。右が今回組み込みK&Pエンジニアリングのステンレス・マイクロニック・オイルフィルターのインターナルタイプです。サイズは純正のペーパータイプとほぼ同じ。もちろん無加工で組み込めます。


ウエマツ絶版車用エンジンオイルを注油して、適正レベルに合わせます。エンジンをかけて数回空吹かししてみると、レスポンスが良くなったように思えました。作業を担当してくれた栗原工場長に訊いてみると「フィルターとしての性能は、当然のことながら今の段階では何とも言えませんが、アクセルワークに対するツキとレスポンスは確実に良くなったと分かります」とのこと。ムムム、期待大です。


せっかくウエマツまで行ったのだから、ショールームを見ないのは損です。2Fの大型車フロアで目に留まったのはCBX(1000)の2型、3Fの中型車フロアではCBX550Fにビビッときました。跨ってみると、あつらえたかのようにジャストサイズ。中型のCBXは400Fの人気が高いけれど、免許があるなら550Fがオススメです。フロントのダブルインボードディスクにグッときますね。


関連リンク

ウエマツ

https://www.uematsu.co.jp/

  • 予想をはるかに上回る性能向上を実感

ウエマツを後にした帰り道、主に高速道路を巡行することになるので、性能の高まりはさほど実感できませんでした。しかし、問題はすぐさま起こります。


二輪専門誌の取材やイベントMCの仕事がない時は、可能な限り伊伝ENEOSドクタードライブセルフ湯ヶ島店でアルバイトをしていて、コロナ禍の通勤にはZ2を多用しています。その通勤途中で、アイドリングから3000回転までの燃調が濃くなっているのでは?と感じるように。僕は雨風関係なくZ2に乗るので、濃いめの燃調状態が続くとプラグ燻りによるエンジン不調が懸念されます。


3000回転より上は、純正オイルフィルターを使用していた時より、確実にレスポンス&パワー感向上。吹け上がりがシャープかつ綺麗で、燃調はドンピシャで決まっているなと思うだけに、低回転域のボコ付きは実に勿体ないのです。その理由が燃調の濃さだと推測できるのは、これまでの経験則から。


CRキャブレターの場合、スロージェットとエアスクリューのマッチングが悪いと、そんな状況になりがちです。ちなみに、純正オイルフィルター時は、エアスクリュー(AS)はファンネル時で1回転戻し、エアクリーナーボックス使用時は1回転と1/4回転戻しとしていました。


これはゼロ発進からの加速性、速度のノリの良さにこだわったセッティングで、必ずしもベストなのかと言えばそうでもないです。走り込みを重ねて色々と試した結果、K&Pエンジニアリングのステンレス・マイクロニック・オイルフィルターを組み込んだ状態では、AS=1回転と1/2回転が丁度良いようです。


つまり、純正オイルフィルター時より空気量を増やさねばならなかったと言うわけで、その要因としてはK&Pエンジニアリングのステンレス・マイクロニック・オイルフィルターの透過性の高さが考えられます。


ざっくり言うと、透過性の良いフィルターに交換したから、燃調を濃くしなくてもアクセルワークに対するパワーの盛り上がりが良くなった。エンジンの負荷が減った=低フリクション化が図れたことを立証しています。


正直言って、これほどの性能向上は予想していませんでした。まさに、羊の皮を被った狼的なカスタムで大満足です。


関連リンク

K&Pエンジニアリング

http://www.kandpengineering.jp/


ブレイントレーディング(販売店または企業の問い合わせ先)

http://www.braintrading.co.jp/

制作・協力

■ライター:KAZU中西

フリーランスのモータージャーナリスト。通称カズ兄さん。イベントMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)などタレント業でも活躍。観察分析力に定評があり、開発に携わったバイク用品やカスタムパーツも多数。一方では、二輪車の事故防止&安全利用の最前線に立つ『Mr.事故ゼロ』とも呼ばれている。愛車はスペシャルメイドのZ2他。趣味はプレジャーボートのクルージング。

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