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試して実感!流行りもの?キャンプアイテム&カスタムパーツ
- バイクのカスタム記事
- 2022.10.04
【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】vol.158。今回は、キャンプ場で使える便利なアイテムやカスタムパーツをご紹介します!是非参考にしてみてください!
何事も百聞は一見に如かず!ですが、流行のアイテムほど試すのに腰が引けてしまうというか。購入するには費用もそれなりにかかるので、失敗したくない気持ちもあります。しかし、それでは良いものが一向に広まらない。誰かが人柱にならねば!そんな思いで、いわゆるニッチだけれど流行りもの?を試してみました。
【目次】
1.キャンプ場で便利&映える!と評判の小技系アイテム
2.“魅せる”ためのペイント&パーツ交換
3.魅せるだけでなく実用性も高めたい!
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キャンプ場で便利&映える!と評判の小技系アイテム
最近は、バイクに積んでいくことを前提としたキャンプ用品が百花繚乱。積みやすさへの工夫はもちろん、現地に到着してからキャンプをとことん楽しめるようなアイデアがモリモリです。そして、忘れちゃならない写真映え。スマートかつオシャレで、機能的にも技アリのアイテムがウケるようです。今回は、バイカーグループTOMCATSの仲間が見つけてきた秘密のキャンプ場にて、小技系アイテムを使ってみます。
「バイク乗りの間で、口コミで広まればよい」という、キャンプ場オーナーの意向にそって詳しい場所は明かしませんが、修善寺から4時間圏内にあるバイク乗りONLYのキャンプ場です。
先ずは、KEMEKOのキャンピングシート「AGURA」を使ってみます。そもそもライフルを使うときの狩猟用ハンティングアイテムで、座面が平らかつスラントデザインとなっているのがポイント。立ち上がる・腰を掛けるの動作がとても楽ちんで、膝への負担も少ない。車座になって焚火を囲むようなシチュエーションに向いていると思います。積載時は、ひっくり返して座面を下側にすれば、ストレッチコード留めでも安定していました。
次に映えると話題の、スウェーデントーチを使ってみます。十文字に切り込みが入っているものは、ウチから持参していった伊豆の天城産です。薪や炭に比べて着火しづらいですが、燃え方は確かに映える!燃え始めのうちは、バーナーとしても使えます。
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“魅せる”ためのペイント&パーツ交換
先ごろ9月18日、伊伝バイクコーティング事業キックオフイベントが開催されました。伊伝(株)とは、創業360余年の老舗油脂取り扱い販売企業で、現在はENEOSの特約店として地域のカーライフを支えています。僕は伊伝(株)のクリエイティブディレクターに就いており、同社のオートバイ関連新事業=CeramicPro9Hとコラボレーションするバイクコーティング事業の広報宣伝と実務を担当しています。前述したイベント開催に向けて、デモ車をドレスアップしようと考えました。
伊伝(株)としては、初めてづくしのバイク系イベント。僕はデモ車としてVMAXを供出するのですが、既にCeramicPro9Hをコーティング済みなので、さてどうしたものかと思惑。少々もったいない気もしましたが、魅せることがクリエイティブディレクターの役目と割り切り、VMAXの特徴的なパーツであるエアインテークダクトをキャンディブルーに色替えすることにしました。そのためには、まずコーティング済みのCeramicPro9Hを剥がさなければならない。しかし、艶や撥水効果が高まるだけでなく、耐スクラッチ性能も向上するCeramicPro9Hを剥がすのは、容易なことではありません。丹念にサンディングを続けて剥がすことに成功、再度塗装するための下地処理をしました。これにかかった時間は2週間超!それほど頑丈なコーティングだと言えますね。
キャンディ塗装は、下地の平滑度と綺麗さが仕上がりに大きく影響します。下地処理が終わった段階で、これに塗装するのは何だかもったいないなと思いましたが、初志貫徹でキャンディブルー塗装を施しました。塗装後は、CeramicPro9Hを10層コート。これで耐スクラッチ性能も元に戻りました。
ペイントにキャンディブルーを選んだのは、これらのパーツをつけたかったから。SPEEDRAのレバー類&ステップです。中でもブルーアルマイトの発色が気に入っていたので、色合わせする目的でダクトをキャンディブルー塗装としました。某日、SPEEDRAブランドのカスタムパーツ展開をしている茨城県龍ヶ崎市所在のSSK開発部にお邪魔し、ブレーキ/クラッチレバー、バーエンド、前後ステップをブルーに交換してきました。なお、SPEEDRAのカスタムパーツは、ノーマル車にボルトオン仕様となっているため、交換作業はとてもクイックでした。近年は、Z900RSユーザーに大人気だというSPEEDRAのカスタムパーツ。ノーマルの性能を変えずに見た目をアップグレードする面白さ、実感させていただきました。
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魅せるだけでなく実用性も高めたい!
色遣いについては好みがあるので何とも言えませんが、少なくとも以前よりはカスタムバイクチックになったVMAX。白/青のコンビネーションとしたのは、航空自衛隊のブルーインパルスをリスペクトしているからで、VMAXの「正面顔」が戦闘機みたいだなと思い、実践してみました。こうしてイベントのデモ展示には間に合いましたが、操縦性についてもブルーインパルスのT4よろしく、華麗に旋回できるようにしたい!と閃きました。ドラッガーもしくはクルーザー的なVMAXをXJR1300ばりの操縦テイストにするためには…?サスセッティングはもちろん、ハンドル交換しかない!と思いつきました。
VMAXのノーマルハンドルは、クランプ部がφ28.6のテーパーデザイン。ヤマハ車のトレンドなのか、MTシリーズ&XSRシリーズでも採用されていますね。おそらく欧州のニーズからそうなっているのだと思いますが、身長約170cmでザ・昭和生まれの日本人体型には、ハンドル幅が広すぎ&絞り角が無さ過ぎて、クイックターンの連続には難儀します。長距離では疲れやすい。ならば、適度な幅と絞り角のハンドルバーに変更すれば良いと思うところですが、VMAX用のテーパーハンドルにそのような仕様のボルトオン市販パーツがありません。しかし!そんなことでは諦めきれない。ハリケーン(大阪単車用品工業)にて、コラボ企画ハンドルの開発に携わった経験を生かして、一般的なφ22.2のスチールハンドルバーに変更してみます。選んだのは、ハリケーンのコンチ2型。径違いのハンドルを装着するために、AELLAのハンドルクランプスペーサー(当時ハリケーン製は売り切れだったため)を併用しました。これで、ケーブル類を延長またはカットすることなく、運転技能講習のイントラ車としても使いやすいハンドル形状を実現。併せてグリップはキジマのドクターグリップに変更、SPEEDRAのバーエンドはポッシュのバーエンドインナーパーツを流用して装着しました。
当初は、万が一の転倒対策として、ブレーキマスター&レバーを車体中心部寄り=内側に装着していましたが、いざ市街地を走ってみると使い勝手に違和感あり。左側=クラッチマスター側と同じように、ブレーキマスターの装着位置を変更しました。その後、数百kmを走らせてみましたが、ハンドルバーについてはもう15mmほど高く/手前に引き気味でも良いかな?くらいで、ノーマルンハンドルに比べたら断然「日本人体型仕様」となりました(笑)これならキャンプツーリング、ロングツーリングでも安心。また、今回のパーツ交換で実感したのですが、流行っているパーツは売り切れていることが多い。別の表現をすれば、皆がノーマルで乗るとは限らないってことです。メーカー純正は間違いない!しかし、それだけでは愛車感が増さないとも言えるでしょう。
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※外部リンク
■ライター:KAZU中西
フリーランスのモータージャーナリスト。通称カズ兄さん。イベントMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)などタレント業でも活躍。
観察分析力に定評があり、開発に携わったバイク用品やカスタムパーツも多数。
一方では、二輪車の事故防止&安全利用の最前線に立つ『Mr.事故ゼロ』とも呼ばれている。愛車はスペシャルメイドのZ2他。趣味はプレジャーボートのクルージング